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“バンドでボーカルをやっているけど、音楽的なことを考えているのは自分だけなのでは?”という鹿児島県・メッシュボーイくんの悩みに、同じボーカリストとしてシンパシーを感じたのか、いつもより真剣にアドバイスを送る西川ちゃん。
今回はその後編です。西川ちゃんの音楽に対する熱い想いを文面から感じ取れるかも!

他人を責める前にまず自分がやるべきこと

――気持ちの伝え方ってすごく大事ですよね?

西川 特にボーカルだと譜面でモノが言えないので。これは音楽的なことだけじゃなくてそれにまつわるすべてのことに言えるんだけど、自分がサンプルになり得る物をどれだけ持ち合わせた状態でいるかだと思うの。「これは良くない、もしくはこうした方が良いと思う」となった場合に「だからそうじゃなくてさ!」ではなく「いや具体的にこういう例があるよ」「こういうことができないかな」って。一の船、二の船、三の船を出してあげる中で色々と擦り合わせていくの。となると、この彼のようにバンドを引っ張っていきたいのであれば、まず他人を責める以上に自分がどれだけ勉強していくかですよ。他のバンドのライブを観に行くのもよし。色んな曲を聴き込むのもよし。隙があったらアンテナを立てまくって、四六時中自分のことだったりバンドのこと考えたりしないと。

――創作活動している人間にとっては欠かせないことですよね。

西川 もちろん彼の気持ちもわかるわけ。他のメンバーから「いやそれはさ…」って言われると「オメェ何にも考えてねぇだろ。否定なんか誰でもできるんだよ」って思うし。それが凄く不満にも繋がるわけ。俺ばかり考えてさぁみたいな。でもそういう感情が合わさっていかないとバンドって化学反応が起きないから、アイデアとプレゼンテーション、それとアプローチの仕方は自分で勉強していくしかないんだと思うのよね。