些々暮 のコメント


多忙であっても
芸術家は死ぬらしい
とっぷりと落ち込む暇がない
流れるように日々をこなし
愛されるため明るく振る舞う
その代償がたまにくる

暇や孤独は
心を殺すこともあるが
魂は生きる、大いに

もしも詩でご飯が食べられたらと
ささやかに思ったりもする
好きなものを仕事にすると
嫌になると聞くから絶対にしないが
私の詩が万人受けすることも
ないのだが
夢を見る隙間もない

ほとんど理性で固められた心は
たまに不自由だが
それは心の破壊を防ぐ壁になる
話を聞くだけで
柔らかい場所が痛んだり
唇が固まって
何も言えなくなる時もあるが
多少の痛みがないと
言葉は生まれない

皮肉で美しくない世界でも
良かった
今世は先に逝きたくないもので
少し後に生まれたのだよ
雪の君

No.13 54ヶ月前

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