けさ、孫崎享さんと久しぶりに会った。「U3W」(NOBORDER)の番組の中で、じっくり話したのだが、そういえば鳩山政権以来のことではないだろうか。
番組冒頭、私は驚異的な売り上げを記録している『戦後史の正体』(創元社)について触れた。2か月で20万部超、この種の堅い本では異例の売り上げだ。
「これだけの売り上げは、創元社にとっては谷﨑潤一郎の『春琴抄』以来だそうです」
こう言って笑う孫崎さんだが、驚くべきはほとんど大きな宣伝をしていないにもかかわらず、しかも、決して易しくないこの本がこれほど売れていることだ。
果たして、その秘密は何か? 打ち合わせの席上、早速、聞いてみた。
「ツイッターですよ」
簡単にタネ明かしをしてそう言う孫崎さんだが、ツイッターならば私もやっている。
しかも、フォロワーの数だけでいえば孫崎さんの5倍以上の約28万人、にもかかわらず、20万部も本が売れたことはない。
「3か月かかって仕込むんです。わたしは基本、ヒマですから」
そう言って笑う孫崎さん、いったい何をやったのだろうか。