海外に出ると気分が変わる。普段より開放された気分になり、考え方もポジ
ティブになるかもしれない。少なくとも私はそうだ。みなさんも覚えがあるの
ではないか。

 政治家も例外ではないようだ。とくに連日緊張を強いられる閣僚等はなおさ
らだ。中でも首相の重圧感といったら、彼らの比ではないだろう。

 第二次政権になって安倍首相は「地球儀を俯瞰する外交」を掲げ、積極的に
海外に出かけている。外遊の数だけでいえば、歴代内閣でトップに躍り出るほ
どの頻度だ。

 臨時国会が山場を迎え、重要法案、さらには消費税の再引き上げの判断を控
えている今月11月は、ますます外遊が恋しくなるのではないか。

 その安倍首相は、10日からの北京でのAPEC首脳会議を皮切りに、東アジア
サミット(12日~14日/ネピドー)、G20首脳会議(15日~16日/ブ
リスベーン)と連続で外交日程をこなすことになる。

 帰国日にあたる