政治家は選挙で規定される。選挙経験のある者であるならば、それが候補者であろうと運動員であろうと、誰であれ、この言葉を否定するのは難しいだろう。
選挙を汚らわしく、まるで「必要悪」であるかのようにみる風潮は、おそらくメディアの影響だろうか。きょうもまた、テレビでキャスターやコメンテーターたちの、政治家は選挙のことばかり考えているという批判にぶつかった。
その浅薄な表現にこそ、政治を理解していない者たちの限界が見てとれる。
選挙を完全に無視した活動を行う政治家は偽物である。政治家は、選挙、あるいは選挙活動を通じて、有権者の拾い集め、世論の方向性を感じ取り、自らの政策に反映することができる。
それは、テレビやインターネットの発達した現代においても変わらぬ政治の現実である。
実は、日本の政治報道が、政治や政治家の実態を映さず、大きく現実と乖離してしまっているのは、「選挙」についての認識にこそあると私はみている。
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