1999年、石原慎太郎さんは、高い志で矢継ぎ早に政策を打っていた。時代の先を見通し、大衆の気づくころにはさらにその先を走っていた。だからこそ誤解された。20年以上も追い続けてきた石原慎太郎さんを筆者なりに評すれば、こうなる。
石原さんは、無責任なコメンテーターや口先だけの評論家たちに、いつもいつも罵倒されていた。死ぬ直前まで誹謗中傷の嵐を受けていた。ところが逝去が発表されると、一転、「じつは、好きな政治家だったんだよ」「立派なひとだった」。おいおい、生前に言えよ。
「おい、上杉くんよ、批判はいいが、侮辱はやめてくれよな」
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