5. メンバーの人間性と運命共同体


 YOSHIKIの生む作品が名曲で、X JAPANの音楽が100年残る音楽であること。

 「生きている」名曲の不思議な力、YOSHIKIと名曲の関係、そして僕がMSG公演で発見した新たな真理・・・。

 そういった名曲に関することを、前回まで書いてきた。
 
 作品が名曲であること。それが今の僕に『X JAPANとYOSHIKIの輝く未来』が、はっきり見える理由のひとつだ。
 
 今日からは、もうひとつの理由について書いてみたい。

 その答えは、メンバーの人間性にある。
 
 そしてそれは、X JAPANというバンドに「運命共同体」が存在する理由でもある。
 

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 TOSHI、PATA、TAIJI、HIDE、YOSHIKI・・・
 
 僕がある時期、まるで戦友のように、夢と熱い時間を共有した5人のメンバー。

 彼らと触れていた時間を思い返すと、
5人のメンバー全員に共通する人間性が、いくつもあることに気づく。



 例えば・・・。
 
 5人には「自分を大きく見せること」だとか「俺は凄いんだぜ、とアピールする」といったところは全くなかった。
 
 むしろその反対だったかも知れない。
 
 劣等感や、高い志をまだ完遂できていない認識などから生まれる、内省的な雰囲気だ。

 それはきちんと「自分と闘っている」証だった。
 
 つまり5人は「自分」に対して、恐ろしく正直だったのだ。
 
 そしてその正直な姿を、そのまま周りの人間に見せていた。