前回書いたように、Xの普遍性が確立されていったのは1989年春のツアーからだった。
そもそも1989年春のツアーは、アルバム「BLUE BLOOD」の世界を全国に届けるツアーでもあった。
だからXの普遍性は、 つまり作品と、ライブ自体つまりパフォーマンス、このふたつが絡み合いながら確立されていったことになる。
実際のところ、アルバム「BLUE BLOOD」は、完成した時点で既に、普遍性が確立されていた。
だから、まず「BLUE BLOOD」で普遍性を形にし、その作品を伝える春のツアーを通してライブパフォーマンスも進化していく、といった流れで普遍性は確立されていったのだった。
では「BLUE BLOOD」の普遍性は何なのか、というと、Xというバンドが持っている美しさ、感動、スケールの大きさ、そしてエネルギーの集大成ということになるだろう。
そう、前回、このブロマガ「足りなかったもの」と表現した『美しさ、感動、スケールの大きさ』が、ちゃんと作品として結実しているわけだ。
それらがちゃんと作品に結実したのは、アルバムの準備に先がけて、ライブツアーを通して少しづつメンバーとあるビジョンを共有していった、大切な時間があったからだった。
そのビジョンは、1998年の春から徐々に明確になっていった。
つまり普遍性は1年かけてビジョンから現実になっていったのだった。
そのビジョンを、当時僕は『Xの未来』と呼んでいた。
今回は『Xの未来』というビジョンが、単なるイメージから現実へとなっていく過程について書いてみたい。
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今になって、このエピソードを知ると驚愕と鳥肌と…トシの煽りは天下一品…Xのライブはオーディエンスとどれだけ一体感を得られたかに掛かっていると感じていて、2010年のワールドツアーで海外のライブですら、それを実現すべく、トシがオーディエンスの反応を伺いながらツボを探り…煽り方を変えて…最後は必ず一体感による高揚感でオーディエンスを号泣させていたのを見て、こんなフロントマン唯一無二だとつくづく感動し…そのスイッチを押したのが津田さんだったなんて!
ライブ終わりの胸張れ〜!!胸張れ〜!!って本当にいい言葉で…すごく色々な意味を感じて、こんなセリフ叫ぶトシとXに一生付いて行こう!って思える…それが、この今にも続いたことに感動しています