音楽プロデューサー 津田直士の 「人生は映画 主人公はあなた」

《新連載》『 人生のあれこれ 』 ⑮ ある20才の若者との会話

2014/03/04 05:45 投稿

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 さて今回は、僕がつい最近、実際に体験した、あるエピソードについてお伝えしたい
と思います。

 それは、このブロマガで過去に紹介してきた人生に関する考え方と、人生の秘訣など
が、いくつも混ざりながら、ちゃんと全てにリンクする内容だったからです。

 今までご紹介してきた内容の、ひとつの実践編として読んで頂ければ、と思います。


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 ある20才の男子が僕を訪ねて来ました。

 とても親しい人の息子です。

 彼には、大きな夢があります。

 それは、あるスペシャリストになること、つまりある職業のプロになることです。
 
 話が個人的な内容を含むため、あえてその職業は伏せますが、とても魅力的で尊敬
される、素敵な職業です。
 作品が素晴らしければ、歴史に残りますし、日本でも海外でも、その道を極めた人
は、作品が大きな賞を穫ったり大きなセールスをあげるなどして、有名になっていき
ます。

 その代わり、その職業が素晴らしい分、プロになるのは恐ろしく困難です。

 彼はまだ20才ですから、その職業のプロとなるまでに、今後おそらく大変な道のり
を歩んで行かなければなりません。

 しかし、彼の決心は固く、揺るぎないものです。

 10才程度の頃から、将来を彼なりに決めて、ちゃんと見据えて来た道です。

 そして、彼のその才能は、少なくとも学校や身内では高い評価を得ており、まるで
宝くじを当てるかのような彼の夢も、周りは一笑に付したりはしません。

 とは言うものの、20才ともなるとその夢を現実にするには、そろそろ具体的な道筋
が必要となって来ます。

 たまたま彼は、その道に通じるジャンルに特化した学校に通っており、そろそろ課程
を終了し、今後の進路を具体的にする必要が迫っていました。

 その道に何とかギリギリつながっていく、周辺ビジネスへの就職という選択。

 その道を直接目指し、バイトをしながら自力で作品を創りながらチャンスを狙う、と
いう選択。

 彼はその2つをどう考え決断するか、深く迷った末、僕のもとへ相談に来たのでした。

 1つめの、その道に何とかギリギリつながっていく、周辺ビジネスへの就職という方
を選んだところで、彼の夢である職業に就ける、という保証は全くありません。
 むしろ、周辺ビジネスとはいえ、その職業を目的とする人も沢山いるわけで、彼のよ
うに、あくまで別の職業への準備期間としてその就職を考えること自体、本当はムリが
あるわけです。
 
 また、2つめの、その道を直接目指し、バイトをしながら自力で作品を創りながらチ
ャンスを狙う、という方を選ぶのは、とても勇気がいります。
 その際は、バイトを続けて行く、いわばバイトの選択とその継続性も視野に入れなく
てはなりません。

 さらにもう少し探すと、まだ他にもその道につながる選択肢はありそうです。

 時期的には、この5月までに何らかの判断をしなければならない、というところまで
迫っており、色々判断しなければならないことも多いのですが、まず彼は選択そのもの
より、今の状況で自分が基本的にどう考えるべきか、相談に来たのでした。

 僕の生きている音楽業界とは、どこか似ていながら全く異業種で、残念ながら基本的
な知識も少なく、単なる想像だけで不用意なアドバイスをするわけにもいきません。

 しかし彼の話を聞いているうちに、僕には、はっきりと見えてきたことがありました。

 そして、その見えてきたことを元にして、僕は彼に、
 おそらく誰も考えないであろう、とても変わった、大胆な提案をしたのです。

 

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