今回は、ART OF LIFEのレコーディングで僕が使っていた、自作の譜面です。
 30分の大作で曲の構成も複雑だったので、本来の細かい譜面とは別に、曲全体を見渡す
ことができる譜面が必要と考え、直感的に見やすく作ったものです。

 エンジニアとやり取りをしたり、メンバーとアレンジやレコーディングの確認をしたり、
僕自身がレコーディングの進行状況を把握したり、YOSHIKIのあらゆる要望を確実に記録
して各方面へ伝えたりするために、その全てのチャートとなる、この譜面はとても重要で
した。
 だから、この譜面のコピーを、カラー・モノクロ取り混ぜて5〜6冊使いながら、進行
していました。
 また、この譜面以外にもYOSHIKI直筆のオリジナル譜面と、さらに他3種類くらいの
譜面を、用途別に用意して使っていました。

 ちなみに、YOSHIKI直筆のオリジナル譜面は、前回の文章にもあった1990年の夏、
YOSHIKIと2人でスタジオにこもって基本形を創り上げた時から使い始めた、僕の宝物
です。
 残念ながら、本人の直筆なので、中身をお見せすることは出来ませんが、その面影だけ
は最後の方で、ちょっとご紹介しますね。