今年も手紙を書くね。
ヒデちゃん、ありがとう。
たくさんの人たちに、夢をありがとう。
思ったんだけど。
ヒデちゃんはさ、いつも「誰かのため」を想っていたよね。
バンドのこと、メンバーのこと、スタッフのこと、そして何よりファンのこと。
僕が「ヒデちゃんは優しい」って言うのは、そのことだったんだよ。
ヒデちゃんのカッコよさが、いつも不思議だった。
自然体なのに、カッコいい。
優しいのに、カッコいい。
奇妙なことをやってもカッコいい。
面白いことをやってもカッコいい。
歌詞も曲もカッコいい。
歌もギターもカッコいい。
それはみんな、きっと
いつも「誰かのため」を想っていたからなんだね。
その代わり、
自分のことばかり考えて誰かを傷つける人を見ると
ひどく怒っていたよね。
我慢できなくて暴れたり
許せなくて殴ったり。
でもさ、僕が一番好きだったのは、
そんな時ヒデちゃんが
傷ついた人のことを想って、
悔しそうに泣いている姿だった。
そんな時、本当はどうしていいのかわからなかったんだけど、
僕はいつものようにヒデちゃんの右側にいて
ただただその気持を聞いていたよね。
そのヒデちゃんの優しさが大好きだった。
ヒデちゃんは赤ちゃんなんだ、って思いながら、
嬉しくて、でも胸が苦しかった。
実はね。
出会ったばかりの頃、
ヒデちゃんがいつも「誰かのため」を想う分、
自分をちゃんと大切にしているか、時々気になっていたんだ。
ヒデちゃんは自分に厳しかったからね。
でも、そのうちに僕は気づいたんだ。
心配しなくても大丈夫。
ヒデちゃんが自分に厳しいのは、
みんなを楽しませるため。
みんなに夢を見せてあげるため。
だからさ、結局ヒデちゃんは、
最後まで「誰かのため」を想って生きていたんだね。
ヒデちゃん、いつも伝えているけれど、
ヒデちゃんがそうやって生きていたから、
今も、ヒデちゃんに夢をもらう人が
どんどん増え続けているんだよ。
それも世界中にね。
ヒデちゃんがいつも大切に見守っていた
YOSHIKIが、そのままXそのものになって
命を賭けて、世界中を飛び回っている。
YOSHIKIのそばには、昔と同じTOSHIがいる。
SUGIZOが誰にもできない力で
ヒデちゃんの記憶をちゃんと守っている。
PATAも大丈夫、HEATHも元気、TAIJIも空で笑ってる。
X JAPANは 世界のX JAPAN になったね。
今日はいつも「誰かのため」を想っていたヒデちゃんに
ありがとうを伝えたくて、手紙を書いたんだ。
ヒデちゃん、ありがとう。
たくさんの夢と幸せをありがとう。
いつもいつも
そして今も
僕たちのことを想って、優しく見つめてくれて、ありがとう。
本当にありがとう。
永遠をありがとう。
2017年5月2日 津田直士
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過去、5月2日に配信されたhideへのメッセージはこちら↓
2016年 http://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar1020434
2015年 http://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar782868
2014年 http://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar521894
☆ 津田直士ニコニコチャンネル http://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi
【 津田直士プロフィール 】音楽プロデューサー/作曲家
Sony Music在籍時に「BLUE BLOOD」「Jealousy」「ART OF LIFE」
のCo ProducerとしてX JAPAN(当時はX)をプロデュース
インディーズ時代から東京ドーム公演までをメンバーと共に駆け抜けた記憶
の一部は、映画『WE ARE X』の中、インタビューという形で語られている。
また、自署「すべての始まり」にはその記憶のすべてが描かれている。
(「すべての始まり」特設サイト → https://www.innocenteyes.tokyo/ )
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