2004年に行われた年金改革は、年金保険料を一定のところで頭打ちにして、その代り、その保険料の範囲で支払える年金の額までじりじりと年金を下げていくという改革になっている。
この改革では国民の年金に対する不信を拭い去ることはできず、抜本改革が必要であるが、もし、この制度をしばらく続けるというならば(厚労省は、いや、政府はしばらく続けようとしているが)、きちんと2004年改正のメカニズムを発動させなければならない。
それがこの4月から始まるマクロ経済スライドである。
マクロ経済スライドに関しては
http://www.taro.org/2014/11/post-1545.php
を参照のこと。
マクロ経済スライドの最大の問題は、デフレ下では発動しないことになっていて、ここしばらくデフレが続いたために年金の支給額の削減(厳密にはインフレ時の年金増額を抑える)ができず、実力以上を給付し続けたために、世
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