縦割り110番に、弁理士試験の負担軽減についてご要望が寄せられました。

弁理士試験では、関係する博士・修士の学位を有する方については、論文選択科目の試験を免除できることになっています。

2020年度は、332名が免除申請をしました。

免除を受けるには、事前に審査を受ける必要がありますが、その際に「学位論文概要証明書」の提出が求められます。

「学位論文概要証明書」は、膨大な論文を1000字程度にまとめたうえで、指導教授の署名をもらうことが必要です。

そのため、論文を1000字程度にまとめて、母校へ郵送し、送り返されたものを提出しなければなりません。

指導教授が退職あるいは異動している場合は、後任の教授や研究科長に署名を依頼する必要があるので、関係者も含めて負担が大きいようです。

そのため2021年10月以降は、「学位論文概要証明書」に代えて、論文そのままの写しの提出でもよいことになりました。