最近の高校生や大学生の間では、LINEはメールや電話番号を代替するコミュニケーションインフラと化している。友だちでもLINE以外の連絡先を知らないケースが多いと聞く。
ところが、4月2日朝、LINEの通話・メッセージ送受信機能が約1時間ほど不通になっていた。連絡を取ろうとして、できなくて困った人もいたのではないだろうか。
2011年3月の東日本大震災時、電話やメールが不通となり、SNSが活躍したことを覚えている人は多いだろう。一つの連絡手段しか知らないと、そのサービスが使えない時に困ってしまう。
震災時のコミュニケーションインフラは?
IMJモバイルの「東北地方太平洋沖地震に伴うツイッター、フェイスブック利用実態に関する調査」(2011年3月)によると、地震発生時に利用した際、「役に立った」「やや役に立った」と感じた利用者はTwitterでは79%、Facebookでは62%にのぼる。SNSは緊急時の連絡手段として見直されている。
SNSなら複数の人に一度に安否を伝えることができる。Twitterなら、友人関係を超えて情報を収集拡散することができるので、緊急時に必要な情報を集めるのに使えるはずだ。
Facebookは友人にまとめて安否を伝えることができる。震災用伝言板機能のテストが行われたことがあり、緊急時にはこの機能が使えそうだ。LINEでも、既読機能によって相手の安否を確認することができるだろう。
SNS以外でも、ドコモ、au、ソフトバンクの災害伝言掲示板などもある。緊急時に備えて、どうしても連絡を取りたい相手とは複数の連絡先を交換したり、連絡手段の優先順位を決めておくと安心だ。