飲んでいて途中まではしっかりと覚えているのだけど、会計をした記憶がない、どうやって帰ってきたのかわからないが、シャワーをちゃんと浴びてベッドに倒れ込んでいた...年々記憶が飛ぶ回数が増えてきた、という人も多いのではないでしょうか。
飲んだ後電車の中で立ったまま寝てしまいました。ふと気づいたら瞼の上がぱっくり切れていて血だらけに。未だに何があったのかはわかりません(34歳/SE)。
会社の新人歓迎会。仕事で疲れていたのもあってかその日はいつもよりも早く酔いが回ってしまいました。途中から記憶がすっぽりなく、次の日仕事に行くとなぜか女子社員の目が冷たくなっていました。どうやら新人の女の子にセクハラまがいのことをしてしまったらしく...時間を巻き戻したいとあの時程強く思ったことはありません(37歳/広告)。
「記憶がすっぽり抜けるなんて信じられない。」記憶をなくしたことがない人はよくこう言います。でもお酒を飲んだ次の日には、「どんなに頑張っても何一つ思い出せない。」ということが実際には起こってしまうもの。では記憶はなぜ飛んでしまうのでしょうか。
記憶が飛ぶメカニズム
血中のアルコール濃度が上がると、脳の中の海馬が麻痺してしまいます。海馬は中期的な記憶をつかさどる場所。そこが機能しなくなることにより、「覚えている」ことができなくなってしまうのです。記憶が飛ぶということは脳の一時的な記憶障害であり、ブラックアウトと言われます。ブラックアウトを複数回することにより年齢を重ねた際に記憶障害になってしまう危険性もあるので注意が必要です。
記憶を飛ばさないための方法
では記憶を飛ばさないためにはどうしたらいいのでしょうか。
「酔ったな、と感じたら記憶がなくなる前にお酒を飲むことを止めればいい。」確かにまっとうな意見です。でもこれができないのが酒飲みの性。酔えば酔うほどもっと飲みたくなるし、自分ではまだいけると思っていたとしてもいきなりブラックアウトなんてこともありえます。飲みだしたらコントロールをするということは中々難しいもの。今回は事前にちょっと意識するだけで記憶を飛ばしにくくする方法をご紹介します。
記憶障害に有効なサフラン
記憶が飛ぶ酔っ払いの味方サフラン。サフランに含まれるクロシンが海馬の神経細胞を活発にするため、記憶障害に有効だと言われています。パエリアなどに使用をされているので、スペインバルで飲む場合は是非とも食べておきたいところ。市販のサプリなども出ているので、記憶が飛ぶのが怖い人は常備しておくのがいいでしょう。
肝臓を助ける食べ物を摂取
アルコールは摂取すると、胃や腸で吸収され、血液に流れていきます。すきっ腹で飲むといきなり酔っぱらうのは、遮るものがないため勢いよく吸収されて血液のアルコール濃度が上がるから。飲む前に食べ物を食べておくことで、アルコール濃度の上昇をゆるやかにすることができます。
おすすめのつまみは焼き鳥や刺身、卵料理。これらは肝臓をしっかりと働かせることができるたんぱく質を豊富に含んでいます。タコやイカ、ホタテは胆汁の分泌を促進し、アルコールの代謝に必要な酵素の作用を助けるタウリンを豊富に含むため、刺身のネタでメニューにあれば積極的に選ぶようにしましょう。
しっかり水分摂取
血液のアルコール濃度が急激にあがることにより一気に酔いがまわります。お酒を飲んで酔っ払うということは、いわば脱水症状になるということ。血中のアルコール濃度が上昇するのを緩やかにするためには水分補給が必須です。
特にトマトジュースはアルコールの血中濃度を下げる効果が期待できます。「あぁ酔ってきたな」と思ったら2軒目のバーではレッドアイやトマトハイ、ブラッディマリーをチョイスするようにしましょう。
楽しかったお酒の席だったにも関わらず、次の日記憶が飛んでいることでとてもブルーな気持ちになってしまうもの。楽しく飲んで、楽しく酔って日頃のストレスを発散できるよう、ちょっとした工夫を施してみてください。