部屋を見渡せば、日常生活やオフィスの空間には発光するアイテムがたくさんあります。照明機器はもちろん、テレビやパソコン、スマホの画面などなど。特に非常に強い光を放つOA機器にはプロジェクタなんていうものもありますね。
今朝は光の強さを表すいくつかの単位のうち2つ、「ルーメン」と「ルクス」について取り上げますよー!
光源からの光の量=ルーメン
「光束(こうそく)の単位」とされるルーメンは、大雑把に言うと、電球などの照明器具から発せられる光の量を表します。
参考: LED電球の特徴と選び方のポイント(LED照明推進協議会)より
昔からの電球と最新のLED電球だと、電力(ワット数)が同じでも明るさが全然ちがうことがありますよね。いま照明器具を選ぶ際には、ワットよりも「ルーメン」を基準にして光の強さをイメージすると良いです。
1平方メートルあたりの照度=ルクス
いっぽう、照明に照らされる場所や部屋の明るさは「照度」と呼ばれ、「ルクス(lx)」あるいは「ルーメン毎平方メートル(lm/㎡)」という単位で表現されます。ちなみにこの2つは同じもの。その考え方は以下の通りです。
1平方メートルの広さに対して1ルクスの照度を確保したい場合、1ルーメンの光源が必要となる
つまり、明るくしたい場所が広くなるほど、光源のルーメンを大きくするか、複数の光源を用意する必要が生じるといわけ。ちなみに太陽光の日平均は32,000ルクス〜100,000ルクス、労働基準法で定められたオフィスの照度は750〜1,500ルクス。また学校のコンピュータ教室などは、500~1,000ルクスとするよう、文部科学省のガイドラインで決められています。
プロジェクタの「ANSIルーメン」に要注意
最後に補足しておくと、大画面に映像を投影する機器「プロジェクタ」が発する光束の強さは『ANSIルーメン』という単位となり、一般的な意味でのルーメンとは異なるので気をつけたいところです。
参考: キクチ科学研究所「ANSIルーメンの測定及び算出方法」(PDF)より
投影するスクリーンを9分割し、それぞれの照度を平均して面積で割ったものがANSIルーメンということになるのですね。ちょっと複雑ですが、プロジェクタの性能を見極める上ではとても重要な項目になりますよ。ANSI(米国国家規格協会)が定めた規格ということで「ANSIルーメン」というのですね。
機器の明るさを表す単位はまだ他にもあり、覚えるのが大変ではありますが、ちょっとずつでも知識を増やして「ザ★おは用語マスター」を目指していきましょう!
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
Photo by Thinkstock/Getty Images