2014年9月、荒川区内のコンビニにおいて「iTunesカードにチャージされる金額をだまし取った」として、男子高校生2人が詐欺の疑いで逮捕されたのだそう。カード券面ではなく、あくまでチャージ金だけを詐取したというのがポイントです。
さて、店頭で販売されているiTunesカードは、レジを通して有効化されたものでなければチャージ使用ができない仕組みとなっています。そこで、今回の事件で使われた手口とは、以下のようなもの。
店頭に陳列されたカードのシリアル番号をあらかじめ控えておき、1人がレジにカードを持って行き店員に有効化させる。そこですかさず、タイミングを見計らっていたもう一人がスマホを操作してチャージする。その後レジに持ち込んだ1人は「財布を忘れた」などと言って支払わずに店を出る。
実は同時期(2014年7〜10月)に都内では同様の手口の被害が7万円ほどあるといい、一部では店頭でのカード陳列をやめるなどの対策がとられ始めているのだといいます。
実体としてのiTunesカードこそ盗まれていませんが、これはどう考えても立派な犯罪。さしずめ「サイバー林檎泥棒」といったところでしょうか。
なお、逮捕された高校生2人は「パズドラのアイテム(魔法石)が欲しくてやった」と供述しているとされ、どうやら盗んだ林檎をせっせと石に変えていた模様。
実体がないという以前に、あまりにも不毛すぎる動機にもとづいた犯罪だったようです。
iTunesカードのチャージ金詐取の疑い 高校生2人 [朝日新聞デジタル]