ネットで動画を観ていると、通信状況によって動きがカクカクして見えたりすることがありますよね。デジタルの動画も基本的には「パラパラマンガ」のように瞬間的に画像を切り替えることで動きを表現しているので、この切り替えが遅くなるとコマ送りに見えてしまうわけです。
今朝はこうした動画のコマ数「フレームレート」について解説しましょう。
動画の「コマ」を「フレーム」という
映画やテレビなどで動画を構成している静止画1コマを「フレーム」と呼んでいて、それを目にも留まらぬスピードで表示していくことで映像が動いて見えています。
当然、1秒あたりに表示されるフレーム数が多いほど動きが滑らかに見えることになります。このフレームの多さを「フレームレート」といい、単位は「fps(フレーム毎秒)」です。
上は、同じ動画のフレームレートを(ちょっと極端に)変えてみたものの比較。明らかに滑らかさが違って見えるはずです。ちなみに映画やアニメは毎秒24フレーム(24fps)、テレビなどでは30fpsが主流。でも8K画質となるスーパーハイビジョンでは人間の目にとって充分な滑らかさの60fps、そして120fpsにまで対応すると言われています。
他にも、帯状に飛び飛びの画像を送信する「インターレース」や、動画の質をなるべく落とさずにデータ量を少なくする「圧縮」など、アナログ・デジタル問わず動画には様々な技術が使われています。
いつも手元にあるスマホでもカンタンに動画を観られるようになりましたが、仕組みとしてはいろんな工夫がされているんですね。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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