今年注目したいスマート家電製品のひとつが、ズバリ『スマートテレビ』です。ネットにつながることで、今までのテレビ番組だけでなくオンデマンド動画やYouTubeを視聴できたり、ビデオチャット等の通信ができるモデルもあります。今朝は、国内外のテレビメーカー各社による次世代テレビへの取り組みをまとめてみましょう。
メーカーによって中身(OS)が違う
スマートテレビをOS(基本ソフトウェア)毎に分類すると、上の図のような4つの陣営に分けられます。同じスマートフォンでもiPhone(iOS端末)とAndroid端末の中身が違うように、スマートテレビもメーカーによって異なるOSを採用しており、操作画面のルックスや使える機能に影響してくるはずですよ。
それぞれの特徴をおおまかに紹介しておきましょう。
・Android TV陣営=ソニー、シャープ: あらかじめChromecast(クロームキャスト)と同様な機能が組み込まれ、Androidベースのためスマホ・タブレットとの連携に強いとされる。
・Firefox OS陣営=パナソニック: ネット由来のオープンな技術を用いたFirefox OS(ファイアフォックスOS)は、まだテレビとしての製品は発売されていないものの、世界中の開発者が自由にアプリを開発できるのが特徴。画面に並ぶ、丸いアイコンが目印。
・Web OS陣営=LG電子: Web OSというとあまり聞き馴染みがないものの、スマホ以前の携帯端末(PDA)『Palm』から米ヒューレットパッカードを経て韓国LGに引き継がれた、意外と歴史のあるOS。採用スマートテレビがすでに市販されている。
・Tizen陣営=サムスン: スマートウォッチ「ギャラクシー・ギア」等で採用が進むも、日本では搭載スマホがなくマイナーな印象のTizen(タイゼン)。テレビ向けにはプレステのゲームを遊べる機能(PS Now)に対応する。
もちろん機種やOSによって異なりますが、下にリンクしたソニーのページが動画を交えわかりやすくスマートテレビを紹介していますね。気になる方は参考までにどうぞ。
つまりスマートテレビがあれば、スマホやタブレットよりさらに大きな画面で、ネットやコミュニケーションの体験ができるというわけですね。リビングでの団欒の時間がいちだんと楽しくなりそうです。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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