火の用心 あおり一言 火事の元。
SNS上での「炎上」を防ぐという、短気な人には大変ありがたいアプリが登場しました。国立東京工業高等専門学校(東京都八王子市)の学生たちが開発した、「SNS炎上報知器」です。
Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)といったSNSが多くの人に使われるようになってからというもの、「炎上」という言葉をよく聞くようになってきました。皆さんも、一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
「炎上」とは主にSNSでの不用意な発言(暴言やひぼう中傷など)が拡散されて、個人情報を特定されたり通報されたりしてしまうこと。近年では結構な件数が発生しており、「炎上」が元でアカウント削除になった人は数知れず。
中には、退学や退職、果ては逮捕された例まであります。例えば最近では、以下のような事件がありました。
さすがにこれは「そんなことやるか」という方がほとんどだと思いますが、前述のとおりもっと小さな「炎上」は日々起きています。その原因は、SNSというものに対する知識不足にあると言えましょう。
マナーを守ってSNSを使っていれば「炎上」することはありませんが、初心者や子供はそこまで気が回らないもの。そこで、投稿やアカウント設定から「炎上」しそうな部分がないか判定してくれるのが、本アプリとなります。
少し使ってみたところ、確かに炎上をしっかりと防いでくれそうな仕組みとなっていました。使い方と機能を、簡単にご紹介いたします。
導入しよう
まずは、使い方から。本アプリをインストールして起動すると、のっけから「SNSの炎上過程」という大変生々しいデータを見せてくれます。
まあでも、確かに炎上した時の拡散速度は、こんなものでしょう。2時間ぐらいからグワーッと上昇しているのは、大体2chまとめサイトと呼ばれるサイトのせいです。
続いてアプリの機能が紹介され、初期設定画面となります。「ログイン」ボタンから、ツイッターとフェイスブックにログインしてください。
どちらかしか使っていない場合は、片方にログインするだけでも使えます。
こちらが、ログイン後のメイン画面。今現在、ログインしているアカウントが表示されています。
これで、初期設定が完了しました。本アプリがどのように炎上から守ってくれるのか、ご紹介いたします。
素直に従うべき機能の数々
本アプリがしてくれることは、主に以下の5つ。
2.NGワードチェック:投稿に炎上の可能性が高いワードが含まれていないかチェックする
3.炎上検知:アカウントが炎上していないか監視する
4.個人情報検出:個人情報を特定できるツイートがないか監視する
5.比較:ツイッターアカウントからフェイスブックアカウントを特定できないか調査する
ここでは特に重要な機能である、公開情報チェックと、NGワードチェックについて見ていきましょう。
1.公開情報チェック
ツイッターは初期状態だと、自分のツイートが誰でも見れ、どこから投稿しているのか見られる状態になっています。もしこの状態で不用意な発言をすると第三者に発言を拡散されて炎上、さらに個人情報を特定されてしまいかねません。
SNS初心者は設定を変えて、ツイートの内容と場所を非公開にしておいた方が無難です。そこで本アプリでは、現在の自分のツイッターのアカウントが、現在どのような設定になっているのか教えてくれます。
この設定を知らずに使っていた方は、設定を変えておきましょう。下部にあるボタンを押せば、ツイッターの設定画面が開きます。
NGワードチェック
SNSの炎上は、結局のところ不用意な発言が原因で起きます。本アプリでは、炎上見つながりかねない危険なワードが投稿されると、通知欄から警告を出してくれますよ。
通知をタッチすると、そのツイートが今どうなっているかを見られます。危なそうだと思ったら、この画面からツイートを削除しましょう。
その他にも、炎上を防ぐ機能が数多く用意されています。心配な方は、ぜひ導入してみてください。
SNS炎上は、「人を見下したりバカにしない」「乱暴な言葉を使わない」といった心得さえあれば、防げるものです。しかし、ネット歴の浅い人だと、その加減がなかなかできないもの。
過去に「言い過ぎたなー」と思ったことがある方は、ぜひ導入してみてくださいね。