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江戸時代のスマホ的アイテム。手ぬぐいの汎用性に注目!

2015/01/21 21:00 投稿

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最新アイテムや便利な機能など、先へ先へと期待してしまいますが、伝統と歴史のある日本。
一度立ち止まって振り返ってみてはいかがでしょうか?

『歴史は繰り返す』
とは良く言ったもので、形は違えど同じような意味合いのアイテムが、過去にも存在していたと気づくはずです。
現代の必須アイテムと言えばスマホ、昔(江戸時代)の必須アイテムと言えば手ぬぐい。

共通点がたくさん見つかります!

我々落語家にとって欠かせないアイテムと言えば、扇子と手ぬぐい。
高座の上で手ぬぐいは、財布になったり、本になったり、お金(札)になったりと大忙しです。
日常でも手ぬぐいは本当にいろいろな使い道があるんです。この機会に手ぬぐいの汎用性を再認識してしまいましょう。

文字通り『手を拭う』

手を洗った時や汗をかいた時など、皆さんが主に使うのはハンカチやミニタオル。この時に手ぬぐいを使った方がいい理由があるんです。
スバリ! 速乾性です。生地が薄いので非常に乾きやすい。次に使う時に乾いているというのは気持ちがいいですよね。
その上、折りたたむ事でコンパクトに持ち運べます。
残念ながら吸水性ではタオルに軍配が上がりますが、そこだけ目をつぶってください。
さっと拭けてすぐ乾く。たたんで小さくなる携帯性は抜群です。

派生系として『入浴で使う』

公衆浴場が早くから発達していた日本では、入浴でも手ぬぐいは大活躍です。体を洗う時に手ぬぐいに石鹸をつけて使う。そして、洗い終わったら軽くすすいで固く絞る。温泉などのイメージカットで使われる。頭に手ぬぐいを乗せて入るオヤジ。
この頭に乗せているのが手ぬぐいです。先ほど体を洗う時に使いましたよね。まだ使い道があるのです。脱衣所で体を拭くのに使います。そう。速乾性に優れているから、充分役立つのです。タオルほど完全に吸いこみませんが、水滴を払うぐらいなら問題ないのです。
タオルではこうはいきません。入浴時は手ぬぐいが一本あれば足りてしまうんです。

『くるむ』

風呂敷を見てもわかるように、日本では古くから布でくるむ文化が発達してきました。綺麗な柄の手ぬぐいを使えば、高級デパートの包み紙よりも、豪華に見せる事ができます。 しかも布なので、特殊な形でも対応できます。

詳しくは風呂敷の使い方を参考にしていただければわかりやすいです。 サイズが小さくて縦長なだけで、応用はいくらでも可能です。畳み方、縛り方を覚えれば簡単な小物袋も作れちゃう優れものなんです。

『日差しよけ』

「ほっかむり」と呼ばれるあれです。古いコントだと泥棒役がかぶってるあれです。さすがに雨はしのげませんが、頭の上に日陰を作るぐらい手ぬぐいにとっては造作無い事です。 肩から首に掛けての日よけにも効果抜群。汗をかいてもすぐ乾くので、タオルを使うよりオススメです。

『縛る、結ぶ、ロープにする』

ねじり鉢巻、あれも手ぬぐいで作ります。元々、縦糸と横糸がしっかり折り合わさっているので非常に丈夫です。それをグルグルとネジって紐状(ロープ状)にすることによって、非常に丈夫な素材に早代わりです。 私の先輩などは、ぬかるみにはまった車を牽引するのに使っても問題なかったと言ってます(あくまでも自己責任で)。

『緊急時』

腕や足の負傷時、当て木をして、手ぬぐいを使えば三角巾の役目も果たせます。男性に限っては、外出時の粗相などでも下着の代用としても使えます。火災時などは塗らして顔の下半分を覆うように縛れば、煙の中から脱出する時に両手を使えます。


使い道は無限大。
さあ、今日からスマホと手ぬぐいを手にして、新しいガジェットライフを送りましょう!

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