みなさん、新年明けましておめでとうございます。年が明けたら、ニューヨークの株式市場が急落し、そのあおりを受けて日本の株式市場も乱高下しています。
ニューヨーク株式市場が不調な原因は、主に原油価格の下落。昨夏くらいには1バレル100ドルくらいしていたWTI原油価格が、この冬に入ってから急速に下落し、今では50ドルを切って40ドルまで下がるのではないかとの観測記事もみられるようになってきました。
ここ10年の原油価格をみると、2008年のリーマン・ショック前は、一時140ドルまで行っていたのが、リーマン・ショックで40ドル近くまで急落し、その後再び上昇に転じて2011年ごろからだいたい100ドル前後で推移していたのです。
それが、ここに来てまた急落しています。
これは、アメリカでシェールオイルという、地下深くの地層の中に染み込んでいた原油を、岩の中から抽出する技術が実用化されたために、アメリカが原油の輸入国から輸出できる状態まで生産を拡大し、需給が緩んだことが原因と言われています。
今までなら、石油産出国機構が減産をして、原油価格が余り下がらないように調整していましたが、今回はこの調整が不調に終わっています。このため、原油の需給緩和観測から、一気に値段が下がったようです。
原油価格の下落は、日本のような工業国にしてみれば、現燃料費の下落要因ですから、メリットになります。しかし、産油国にとっては当然ながらデメリットで、中東産油諸国や、ロシアといった国には不利。
でも工業国であるアメリカの株式市場が急落したのは何故? シェールオイル関連企業の業績悪化が懸念されたわけですが、それってもうアメリカは産油国の特性を持ってきているということですね。
経済の構造というのは、このようにダイナミックに変遷していきますので、重要なポイントは逃さずフォローしていきたいものです。