セキュリティ企業トレンドマイクロが、同社の確認したとある詐欺サイトについて調査を進めたところ、2014年4月2日から12月17日までの期間で、日本国内からおよそ 6,400ユーザーがこの詐欺サイトにアクセスしてしまっていたと発表していました。
アクセスの推移をまとめた上のグラフを見ると、そのアクセス数は12月10日以降の年末商戦期に爆発的な急伸を見せていることがわかります。このことから、オンラインショッピングが盛んになる時期にあわせ、詐欺サイト運営者がなんらかの誘導策を講じていると推測されるとのこと。
画像左が今回調査された詐欺サイト、右が同一の運営者と思われる詐欺サイトの例
トレンドマイクロが今回調査したサイトは「iPhoneアクセサリー販売サイト」の体裁をとっていたようですが、これを運営するサイバー犯罪者はなんと7万件近いドメイン名(参考記事)を取得していると見られ、サングラス、ファッションブランド、自転車用品、ゴルフ用品などの販売を偽装した詐欺サイトを設置しているとされています。
たしかに、こうした詐欺サイトの手口はどんどん巧妙化しており、一般のユーザーには見破るのが難しいものもあるかもしれません。しかし、ユーザーが正しい知識を身につけて自衛するほかない部分もありますよね。
「わからない、めんどくさい」と言っているだけでは、サイバー犯罪者に狙われるばかりで根本的な解決にはなりません。今年は一人一人がセキュリティ意識を高めていって「日本のネットユーザーは狙いにくい」と、サイバー犯罪者から敬遠されるくらいのリテラシー向上を目指していきたいですね。
日本を狙う詐欺サイト運営者、悪用のため7万件のドメインを取得 [トレンドマイクロ セキュリティブログ]