毎年恒例、ラスベガスで開催されている家電見本市『CES 2015(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー2015)』において、ソニーがハイレゾ対応ウォークマンの最新フラッグシップ機種となる『NWZ-ZX2』を発表しました。
名前のとおり、高級ポータブルオーディオ機である『NW-ZX1』(現在のソニーストア価格 71,130円)の系譜に連なるモデルで、英国ソニーのウェブサイトによればお値段なんと949ポンド。つまり日本円にすると約17万円という衝撃のプライスとなります。
既存の音源もハイレゾ並みにできるスゴいやつ!
その高価さに目がいきがちですが、「ZX2」で注目したいのは「従来のデジタル音源でも、ハイレゾ級の高音質に(アップスケーリング)する」とされる『DSEE HX』機能を搭載していること。
「ハイレゾの音質ってどのくらいすごいの?」という方はコチラの解説記事を参照していただくとして、大量の音楽ファイルを保有している音楽ファンのなかには「お気に入りの楽曲を全部ハイレゾで買い直すくらいなら17万円くらい出してもいい」という人も、もしかしたらいるかもしれませんね。
「高級・高剛性」路線はZX1を継承
ビシッと直線的なZX1と比較すると、やや丸みを帯びたデザインになったものの、フルデジタル・アンプで高音質を発揮するための部品を収めたボディの突起や、しっかり固定されたヘッドフォンジャックなど「高剛性・不要な振動カット」の高級オーディオ路線のハードウェアはしっかり継承。
堅牢なフレーム構造には、今回「金メッキ銅シャーシ」を採用。さ...さすが17万円です!
電池とメモリが大容量なのもポイント
ハイレゾ音楽再生で33時間というバッテリーライフ、そして大容量ファイルもしっかり持ち運べる128GBメモリといったスペック面も見逃せません。重量はギッシリ詰まった感のある235グラム。
一方で、採用されているOSが、やや古めなAndroid 4.2だったり、トリルミナス・ディスプレイとはいえ、4インチで854 x 480ピクセルという画面サイズと解像度などは、現在のスマホトレンドからはかけ離れた印象。しかしあくまでハイレゾ音楽プレイヤーですので、その辺にツッコむのは野暮というものでしょう。
日本での発売はまだ発表されていませんが、実際に手にとってみたい「逸品」の予感がします。
128GB Hi-Res Portable MP3 Digital Music Player | NWZ-ZX2 | [Sony UK]