米国のスミソニアン博物館が、その膨大な所蔵品の画像データをウェブ上で公開する試みをスタートしました。まず「フェイズ1」として開放されたのが、ワシントンD.Cにある「フリーア美術館」および「アーサー・M・サックラー・ギャラリー」所蔵の、アジア古美術を中心とした4万点におよぶ作品群。
英語サイトですが、コツがわかれば語学力はそれほど必要ありません。しかも、非商用利用であれば、高画質画像をダウンロードして自由に楽しむことが可能とされていますよ。さっそく使い方をチェックしてみましょう。
年代、地域などで絞り込み検索できる
まずはフリーア&サックラー・ギャラリーのウェブサイトにある「Open F|S」ページにアクセス。スマホのブラウザでもOKですが、画面が大きいPCやタブレットでの利用がオススメ。
すぐにページ下部に収蔵品のサムネイル画像が表示され、キーワードでの検索もできますが、ここで注目したいのは左側の「Browse by」メニューを利用した絞り込み検索。国や地域(Place)、年代(Date)、絵画や陶器といった分類(Object Type)で絞り込むことが可能です。
例えば上の画像は、「1550年代、日本の絵画(1550s, Japan, Paintings)」で絞り込んだ結果の一部。画面上の「+」「−」で絞り込み条件を調整できますよ。
高画質データをダウンロードして利用できる
それぞれの収蔵品は、拡大表示するだけでなく「Save this image」のリンクから高画質の画像データをダウンロード可能。ちなみに上の「源氏物語の1場面」だと、3000 × 1549ピクセルの画像がダウンロードできました。PCやスマホの壁紙にしたり、使い道はいろいろありそう。
古代オリエント、エジプトから、中国やインドなどなど、幅広い年代と地域から集められた収蔵品の数々。我々の知的好奇心を大いにくすぐってくれますよね。他にも美術工芸品や歴史的資料をウェブやスマホで楽しめるサービスには以下のようなものがありますので、あわせて楽しんでみてはいかがでしょう。
思えばスミソニアンといえば、科学者ジェームズ・スミソンが「知識の向上と普及に」と委託した遺産をもとに設立されたと伝えられており、こうして収蔵品が広く公開されるのも、そうしたスミソニアンの理念にのっとった取り組みであるといえそうです。
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