今や欠かせない情報ツール・ソーシャルネットワークサービス(SNS)。この連載では、世の中で使われているSNSをとりあげ、どんなサービスで誰が使っているのか、サービスの内容と状況を解説していきます。
第15回は「Vine」を取り上げます。6秒の動画でつながるSNSです。
どんなサービス?
「Vine(ヴァイン)」は、ショートムービーを作成して共有するSNS。2013年にリリースされました。
ムービーの長さは最大で6秒間。「6秒」と聞くととても短いように感じますが、最初と最後がループするようになっており、コマ撮りができるなど撮影方法に工夫ができるため、独創的な動画がたくさんアップロードされています。
動画サイズは正方形になっており、Instagramのようにフォローしたユーザの動画を次々見られるようになっています。最近のアップデートでは、特定の相手に動画メッセージを送れるようになりました。
他のSNSで拡散されることも多いVine。6秒でさくっと見ることができるVineの動画は、スキマ時間での消費に相性がいいようですね。
どんな人が使っている?
他のSNSに比べると比較的新しいVineですが、ユーザ数は世界で4000万人以上(2013年8月時点)と大きな伸びを見せています。
日本国内でのユーザ数は不明ですが、10代の高校生を中心に利用されているのが目立ちます。日常のあるあるネタを6秒にギュッと詰め込んだ動画は、表情のインパクトもあって海外でも話題になることも。
日本では動画サービスといえばYoutubeやニコニコ動画などが有名で、Vineの知名度は一歩劣りますが、「手軽に撮れる・手軽に観られる」という特徴を活かして、これまでにないユーザを取り込んでいると言えるでしょう。
トピック:6秒でプロモーション
「6秒の動画」でインパクトを伝えられるVineは、企業PRにも使われています。森永製菓のVineでおかしな6秒動画では、Vineを使って森永のお菓子を使ったコマ撮りアニメをアップ。ファッションや自動車などの企業もVineで公式アカウントを持っています。Vineの動画には短時間で飽きさせずに商品をPRできるメリットがあるんですね。
また、CHINTAIのVine ドウガ デ チンタイでは、物件の様子をVine動画で撮影し、6秒間で内覧ができるユニークな試みを行っています。
たった6秒、されど6秒。「短い動画」という新しいメディアをどう使うか、工夫次第で面白い効果が生まれそうです。