今や欠かせない情報ツール・ソーシャルネットワークサービス(SNS)。この連載では、世の中で使われているSNSをとりあげ、どんなサービスで誰が使っているのか、サービスの内容と状況を解説していきます。
第14回は「Tumblr」を取り上げます。なんでもありのソーシャルブログサービスです。
どんなサービス?
「Tumblr(タンブラー)」は、2007年にサービスが開始された「ソーシャルブログ」サービス。
Tumblrの魅力を一言で言うなら「なんでもあり」。Twitterなら140字までのテキスト、Facebookなら写真や動画など、SNSにはそれぞれ投稿できるメディアが決まっていますが、Tumblrに投稿できるコンテンツは「テキスト、画像、引用、リンク、チャットログ、音声、動画」の7種類もあるんです。
これだけなら一般的なブログサービスのようですが、しかし、そこはやはりSNS。他のTumblrユーザのブログをフォローすることで、自分のダッシュボードにすべての投稿が表示されます。Twitterのタイムラインのようにブログ投稿が並んでいるイメージですね。他のユーザのブログ投稿を引用して、自分のブログに投稿する「リブログ」など、面白い投稿を拡散する仕組みも備えています。
どんな人が使っている?
テキストや動画など、なんでもありのTumblr。印象に残ったフレーズを投稿するブログもあれば、可愛い女の子の写真をリブログし続けたり、趣味に関するリンクや写真をスクラップするなど、さまざまなブログが公開されています。
Facebookのような人と人との交流が中心のSNSというより、ブログとして情報を発信するなかでブログ同士がつながっていくのがTumblrの特徴ですね。
Tumblrのもう一つの魅力は、見た目のカスマイズを柔軟に行うことができること。豊富に用意されている「テーマ」を使うことができるほか、ゼロからWebデザインをすることも可能。そのデザイン性の高さから、「ユニクロ銀座店」や水野美紀 Miki Mizuno Official Website」など、企業や有名人の公式HPとして運営されているブログもあります。
トピック:2013年にYahoo!が買収
2013年、Tumblrは米Yahoo!によって買収されました。サービスの内容については大きな変更はなく、検索や広告展開などで協力していくとされています。
買収以降、徐々にアップデートもされています。最近では投稿に「購入」のボタンが追加されました。手作りグッズやアート作品など、Tumblrの投稿を見て気に入ったら直接購入できるようになっています。クリエイターの活動支援にもなりそうですね。
自由度の高さからコアなファンも多いTumblr。Yahoo!の買収を経て、どのようなウェブサービスに変わっていくのか楽しみです。