節電か、利便性か。
スマホでもっとも電力を消費する部分のひとつ、ディスプレイ(画面)のバックライト。バッテリーの持ち時間を伸ばすため、「明るさの自動調整」機能を切って画面の輝度(明るさ)を下げているという方もいるはず。
実際に筆者も長らく自動調整オフ・輝度低めで使っていました。しかし、最近では考えを改めまして、自動調整をオンにして使っています。
実際のところ、「明るさの自動調整」はオンオフどちらがいいのか? メリットとデメリットは、どのようなものがあるのか? オンにした経緯と共に、簡単にご紹介したいと思います。
「明るさの自動調整」機能とは
本機能は、「周囲が明るいと画面輝度を上げ、暗いと下げる」というもの。スマホに内蔵されたセンサーが周囲の明るさを感知し、自動で調整してくれます。
周囲が明るい時は輝度を下げて、暗い時は上げたほうがいいんじゃないのか? と思われた方もいるかもしれませんが、それだと逆に見づらくなります。
日光の下でスマホを使うときは画面を明るくしないと見えにくくなる状態を考えていただければ、分かりやすいでしょう。その逆に、夜電気を消して布団の中でスマホを見るような場合は、画面を暗くしないと眩しいですよね。
オンにするメリット
「明るさの自動調整」がオンになっていると、自動的に周囲の明るさに合わせた丁度いい輝度にしてくれます。
前述のとおり、特に日光の下で使う場合、画面の輝度で見やすさが大きく変わってきます。画面が暗いとほとんど見えませんが、輝度が高ければちゃんと見えるはず。
暗いところで使う場合も、眩しくない輝度まで自動的に下がってくれます。手動で明るさを調整することの多い方は、自動調整機能をオンにしてみるとよいでしょう。
オンにするデメリット
画面の明るさを自動調整にしてると、暗めに固定している時に比べバッテリーの消費が大きくなります。これは、輝度が上がる場面が増えるため。
また、センサーが敏感な機種の場合、輝度が高い頻度で変わっていくことがあります。場合によっては、ややうっとうしく感じるかもしれません。
使うべきか、否か
さて、結局のところ、「明るさの自動調整」機能は、使うべきなのでしょうか。前述のとおり、筆者は長らくオフにしていましたが、最近ではオンにしています。
もともとオフにした理由は、やはり節電です。バッテリーの持ち時間を少しでも伸ばすため、暗めの画面で固定していました。
しかし、日光の下で使うときにあまりに見づらかったのて、一度オンにして以降そのままです。というのも、バッテリーの持ち時間に大きな差を感じなかったため。
大きな差が出ると思っていたのですが、体感ではあまり変わった気がしません。少し短くなったかな? という程度です。
ただし、日中の屋外で使うことの多い方は、大きな差が出るかもしれません。周囲が明るすぎると、最大輝度近くまで上がってしまうためです。そういう方のほうが、得られる恩恵は大きいのですが...。
というわけで、個人的には「よほどバッテリー不足に悩んでいない限りは自動調整オンの方がいい」という結論に至りました。節電のためにオフにしっぱなしの方は、一度オンにしてみてはいかがでしょうか。
なお、「明るさの自動調整」の設定は、本体の画面設定の中にあるはずです。わからない場合は、「(機種名) 明るさ 自動調整」などで検索してみてください。
Photo by Thinkstock/Getty Images