最近はMVNOの普及もあり、利用者が自分の使い方に合わせ料金プラン選べる幅が広がってきてますね。従来キャリアが用意していた7GBプランの他に2GB、4GBの低価格プランも登場しています。
これらのプランはスマートフォンの維持費を安く抑えるには便利ですが、月末が近づくとLTEの通信容量が気になったり、速度制限に悩まされれたりする人も多いのでは?
「Opera Max」を使えば、気になるLTE通信のデータ量を圧縮して、節約することができます。
Opera Maxとは?
ブラウザ「Opera」で有名なノルウェーのOpera(オペラ)社が開発した、モバイル通信データを圧縮するためのアプリです。Opera社が用意したサーバーを仲介することにより、画像や動画のデータ量を小さくした状態で受け取ることができます。
スマートフォン用のGoogle Chromeや、Operaブラウザにもデータ圧縮機能はありますが、Opera Maxの利点はブラウザを介しない通信も含め、LTE接続全般を圧縮してくれるところです。
Opera Max導入の手順
手順といっても難しいことはしません。Opera Maxは外部サーバーを介して通信するので、そのための許可を与える作業です。
同意して続行すると外部サーバーとの通信に同意を求められます。
チェックを入れたらOKで進みます。
設定画面から画像や動画の圧縮率を変更することができます。「高」設定は多くのデータ量を節約できますが、画像は粗くなってしまいます。元が高精細であるほど目に見えて劣化するように感じました。
類似アプリOnavo Extendとの比較
Opera Max同様にモバイルデータ通信を圧縮してくれるアプリには、Onavo Extendがあります。やはり仕組みは同じく外部サーバーを通しデータ圧縮します。
日本向けに調整されたOperaに比べると、設定画面が英語など取っ付きにくさを感じさせる部分ありますね。
Opera MaxとOnavo Extendそれぞれ1日ずつ使用し、実際どれだけデータ量を節約してくれるのか試してみました。普段はWi-Fi繋いで使うことが多いので、制限超過しないか心配しながらの試用です。
まずはOnavo Extendから。
節約したデータ量をシンプルなグラフ形式で1週間分振り返ることができます。1日の節約量は68.7MBでした。キャリアのデータプランだと3日間で1GB超えると速度制限入りますから、68.7MBは結構大きいですね。
次にOpera Maxです。
ビジュアルで訴えてくる部分が多く、初めてでも直感的に情報が受け取れる作りになってますね。
どのアプリが何時にデータ通信したか分かるようになっている他、制限入りそうだなと感じたら、アプリのアイコンをタップして個別に通信止めることもできます。使用頻度が低い割に、裏で頻繁に同期など行っているアプリに対して有効です。
221MB使用、節約した量が65.9MBなので1日に287MB使ったということですね。
圧縮できない通信の種類
Operaのサーバーを経由すると聞いて、ログインフォームに入力したアカウント情報や、クレジットカード番号も外部に流れるのではと心配した人もいるかもしれません。
Opera Maxでは暗号化された通信の圧縮は行いません。httpsでの接続は対象外です。
圧縮されない通信の種類については、アプリ内でも示されています。
自分が試した中ではYouTubeアプリの通信が圧縮されませんでした。
操作画面の見やすさ、設定の分かりやすさ、日本向け対応の完成度など使う上で困ることはほぼありませんね。少し気になるのはアプリの動作を見張り続ける関係上、バッテリーの減りが早いと感じることです。
そこさえ問題なければ、MVNOへの乗り換えを検討しているユーザーや、普段LTEの使用量が上限まで達して困っている利用者は、充分な恩恵を受けられると思います。