今や欠かせない情報ツール・ソーシャルネットワークサービス(SNS)。この連載では、世の中で使われているSNSをとりあげ、どんなサービスで誰が使っているのか、サービスの内容と状況を解説していきます。
第11回は「GREE(グリー)」です。現在ではソーシャルゲームのイメージが強いGREEですが、実はmixiと並ぶ日本の老舗SNSなんです。
どんなサービス?
「GREE」がサービスを開始したのは2004年2月。mixiと同時期にスタートしたSNSなのですが、最初は個人の趣味で開発されたものでした。その後、同年10月には利用者が10万人を突破、12月には株式会社へと急成長を遂げています。
現在のGREEの要と言えば「ゲーム」。携帯電話向けのモバイルゲームからスタートし、現在ではスマホのソーシャルゲームアプリを多くリリースしています。SNSのサービスも継続しており、日記やメッセージ、コミュニティなどの機能があります。モバイル向けにゲームが配信されたり、会員同士でゲームのスコアを競うなど、中心にあるのはやはりゲームですね。
どんな人が使っている?
GREEのユーザ数は国内で4300万人(ゲームタイトル毎の会員登録も含むので、SNSの会員数とは異なります)。ユーザ層は、20代以下が約6割を占め、30代も含めると約8割となります。スマホゲームをプレイする、若い層がメインと言えそうです(参考:2014年6月期第4四半期 決算説明会資料)。
登録は無料で、匿名での利用も可能です。PCからの登録もできますが、全ての機能を使うためには携帯電話での認証が必要となります。モバイルを強く意識したサービスです。
トピック:ゲーム以外の事業に進出中
携帯電話向けにソーシャルゲームが流行りだした頃は勢いのあったGREEですが、多くの企業がスマホアプリに参入している現在では、次第に落ち着きを見せ始めているようです。
今年に入って、GREEはゲーム以外の分野に多く進出しています。そのジャンルはブランド品買取、ホテル予約、介護など、これまでの路線からガラリと変わっています。個人開発のSNSから始まり、ゲームへと進んだ道から、新たなフィールドに踏み出すことができるか......今がGREEの正念場といえそうです。