スマホのスペック表には必ず、バッテリー容量が書かれています。でも実際にどのくらい長持ちするのかは、この数字だけではわかりにくいんですよね。
今朝は、そんなバッテリーの容量を表す単位『アンペア時(Ah)』と、スマホのバッテリー持続時間の関係について解説していきましょう。
放電容量=アンペア時(Ah)
まず、電気の流れる量(電流)はアンペアという単位で表され、バッテリー容量に用いられるアンペア時は、「1時間あたりに安定して流せる電流(アンペア)」を意味しています。スマホに内蔵される小型のバッテリーではミリアンペア時(mAh)が使われることが多いです。
バッテリー容量のスペック表記例(ドコモ「Xperia Z3 SO-01G」より)
たとえば『エクスペリア Z3』のバッテリー容量は3100mAh。つまり3100ミリアンペアの電流を1時間流せるということ。
バッテリー容量を機器の消費電流で割り算すれば、一応はだいたいの使用可能時間がわかるはずなのですが、スマホのスペック表からはそれらが読み取れないのが現実。バッテリー容量が同じでも機種によって消費電力には差がありますし、実際には「連続待受時間・連続通話時間」を目安にすることになりますね。
機種によってバッテリー持ちに差が出るのはなぜ?
ところで、最近のスマホ端末では3000mAh級の大容量のバッテリーを内蔵したものが多いですが、一方で最新のガラケー(フィーチャーフォン)では1000mAh級の小容量ながら約1ヶ月もの連続待受ができる機種がいくつもあります。これはどういうことでしょう?
参考: ドコモN-01G(1010mAh/3G待受 約780時間)
その理由としては、スマホと違って電力を多く消費する大画面ディスプレイを備えていないのはもちろん、ハードとソフトをひとつのメーカーで作っているガラケーは最適化が進んでいて動作に無駄が少ないことが挙げられます。1つのメーカーで全て作っていると言えば、アップルのiPhoneシリーズも同クラスのAndroid端末よりバッテリー容量そのものは控えめだと言われていますね。
今朝のまとめ
今朝の話題をまとめると、
・バッテリー容量は、1時間あたりに安定して流せる電流(mAh)で表す
・必ずしもバッテリー容量の大きい機種が長持ちするモデルとは限らない
ということなのですね。スマホとガラケーのバッテリー持続時間の違いや、端末の最適化についての話題として、ドコモの説明員さんに詳しく聞いてきた過去記事もあります。こちらもぜひ参考にしてみてくださーい。
それでは皆さん、今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
ナビゲーター: 佐藤遥(notall)[公式プロフィール/Twitter]
Photo by Thinkstock/Getty Images