今や欠かせない情報ツール・ソーシャルネットワークサービス（SNS）。この連載では、世の中で使われているSNSをとりあげ、どんなサービスで誰が使っているのか、サービスの内容と状況を解説していきます。
第10回は「はてなブックマーク」を取り上げます。ネットで話題になっていることを知りたかったら、まずチェックするべきサービスですよ。
どんなサービス？
「はてなブックマーク」は、日本発のソーシャルブックマークサービス。2005年にサービスが開始され、「はてブ」の略称で呼ばれています。
ネットを見ていて気になったWebサイトをはてなブックマークに「ブックマーク（保存）」すると、同じくはてなブックマークを使っているユーザにブックマークが共有されます。たくさんのユーザにブックマークされたWebサイトは「たくさんの人が気になっている」ことになり、今ネットで話題のできごとがわかる仕組みになっているんです。
ブックマークにはコメントが付けられるので、「このページを読んだ人の感想」も読めるのがポイント。鋭いコメントにはスター（「いいね！」のようなもの）をつけることもできます。好みが似ているユーザのブックマークをお気に入りに追加すれば、情報収集にも役立ちます。
どんな人が使っている？
「はてなブックマーク」を運営する「はてな」の会員数は400万人。主なユーザ像は「IT・情報サービスに勤める30代～40代の男性」とされています（参考：はてなメディアガイド 2014年10-12月版）。ITに強く、ネットを使いこなしている人が利用しているイメージですね。
サービスの特徴として、ブックマークをしている会員の数よりも、はてなブックマークを見ている人の数が圧倒的に多いことが挙げられます。ブックマーク数が多いサイトには多くのアクセスが集まることも。ネットを使いこなしたユーザが情報発信をすることで、大きな影響力を生み出しているんですね。
現在では、新聞社などのニュースサイトにも「はてブ」にブックマークできるボタンが設置されており、メディア側にも人気の指標として使われているほどです。日本のネットメディアでは無視できない存在になっています。
トピック：女子向けの「はてブ」も
ユーザ像が「30代～40代の男性」ということもあり、技術よりのマニアックな記事も多いはてブですが、最近女性向けに特化した「B！KUMA（ビークマ）」がスタートしています。
20代後半～30代の女性をターゲットに、はてブにブックマークされた記事を「LOVE」「LIFE」「SWEET」などの女子向きジャンルで並べている「B！KUMA」。スマホアプリもリリースされており、女子にも「はてブ」を使ってもらう取り組みを進めているようですね。
ネットの話題が集まる「はてなブックマーク」。そこに新たに女子の視点も加わったら最強になる予感も。「いまネットで何が話題なの？」と思ったら、覗いてみることをオススメしますよ。
