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世界最高のジャパニーズウイスキーで学ぶ、ウイスキーの名付け方

2014/11/23 16:00 投稿

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つい先日、日本のウイスキーが世界最高のウイスキーに選ばれました。サントリーの「山崎シェリーカスク2013」というウイスキーです。各所のニュースで目にされた方も多いのではないでしょうか?

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しかし、ウイスキーを飲みなれていないと「山崎って京都の?」「ウイスキーなのになんでシェリー?」「2013ってどういうこと?」などなど、この商品名だけでも疑問だらけになってしまいますよね。

そこで、このウイスキーを例にとって、ウイスキーの基礎知識をお話します。

まず「山崎」とは、サントリーの定番ウイスキーの一つ。サントリーの蒸留所が京都府山崎にあるので、そこから名付けられました。ここは同社初の蒸留所でもあり、そういった意味でもとても名誉あることです。

次の「シェリーカスク」は、このウイスキーの場合最大の特徴を示しています。カスク(cask)はウイスキーを仕込む樽のこと。つまり、シェリーカスクとはワインの一種・シェリーを仕込んでいた樽のことです。

山崎シェリーカスク2013の場合は、普通の山崎に比べるとシェリーの香りや味わいがあるということになります。ウイスキーではこのように他の種類のお酒で使っていた樽に新酒を入れて、香りや風味付けに生かすということがよく行われていて、中には定番化しているものもあります。

最後に、「2013」といった年号について。これは仕込んだ年ではなく、樽から瓶に詰めた年を表します。発売された年といってもいいでしょう。その前に数年~数十年熟成させていたものを、商品名についている年号の年に瓶詰めしたということです。

ウイスキーの名前はこんな感じで決まっていきます。基本的には「銘柄」+「樽など製造工程上の特徴」+「瓶詰め年」です。

定番化しているウイスキーでは、瓶詰め年ではなく熟成年数を書いていることが多いですね。例えば常に出回っているほうの山崎でしたら、「山崎12年」などです。

面白いのは、熟成年数が長い=絶対に美味しいとは言い切れないこと。元々味覚には個人差がありますが、同じ銘柄でも「若い年数のほうが美味しい!」と言う人もいれば、「30年クラスじゃないと美味しくないよね」と思う人もいるというように、味わいが全く異なるのです。

他にもストレート・ロックなどの飲み方や温度によっても味が変わるため、楽しみ方は無限といっても過言ではありません。何度も新しい発見をすることができるお酒、それがウイスキーなのです。

 

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