ついに日本でも個人向けの販売が開始された、グーグル謹製ノートPC『クロームブック(Chromebook)』シリーズ。さっそくデル、エイサー、エイスースの3社による第一弾クロームブック3機種を試用してきましたので、その使用感と特徴を比較してみましょう。
11.6インチ画面、最大10時間のバッテリー。重量1.3kgでストレージは16GB、メインメモリ2GBと4GBの2モデルを用意。
11.6インチ画面、バッテリー最大8.5時間。重量1.25kgでストレージ16GB、メインメモリ4GB(詳細スペックのわかる過去記事あり)
今回唯一の13.3インチ画面、バッテリー最大10時間。重量1.25kgでストレージ16GB、メインメモリ4GB。残念ながらエイスース得意の合体変形といったギミックはなし。
大きさと質感で比べてみた
若干の差異はあるものの、スペック的には大きく変わることのない今回のラインアップ。まずはユーザーの使用感に大きく関係する、ボディのデザインから比較してみましょう。
並べてみると、左右のデル、エイサーはほぼ同じくらいのサイズ感。さすがに唯一の13インチ級となるエイスースC300MA(中央)が一回り大きく目立ちます。
本体を裏返して並べたものがこちら(写真左よりデル、エイスース、エイサー)。裏面を見ると、ややメカメカしい印象の11インチ勢に対して13インチのエイスースがなめらかな曲線でスッキリまとめられているのがわかります。
手触りもエイスースは柔らかみを感じるややマットな樹脂感で金属感のある他2モデルと異質なテイスト。本体サイズや表面仕上げには人それぞれ好みがあると思いますが、お子さんと共用するファミリーユースのPCとしてはエイスースがしっくりきそう。そしてデルとエイサーの2台は、今すぐオフィスに置いても違和感なく溶け込んでくれそうなデザインです。
キーボードは各機種ともひとクセある、かも
タブレットにはないクロームブックの特徴として、ノートPCスタイルなので標準で物理キーボードを搭載している、という点があります。各機種のキーボードをチェックしてみましょう。
クロームブックに共通の特徴として、Capsロックキーがないかわりに虫眼鏡マークの「検索キー」があります。さすが検索のグーグルといったところでしょうか。
また、細かく見ていくと「ASUS Chromebook C300MA」ではエンターキーをはじめ、右端のキー幅が全体的にギュッと小さくなっていたり、「Acer C720」ではバックスペースやエンターキー、右シフトキーが隣のキーに食い込んでいるなど、独特なクセがある印象。筆者個人的には「Dell Chromebook 11」のキーボードがもっとも自然だったように思います。
それぞれ数字に表れない特徴を備えた3台
こうして実際に触ってみると、スペック シートの数字からは見えてこない特徴が、それぞれにあるのを感じます。
あくまで個人的な感想を述べるならば、手堅い作りのボディとキーボードで文書作成を含むビジネスに向いた「Dell Chromebook 11」。ファミリーや子どもには、画面が大きく曲面ボディの手触りの良い「ASUS Chromebook C300MA」。そして価格と基本スペックのバランスがもっとも良好なのが「Acer C720」といった感想を持ちました。
ついスペックの数字ばかりを追ってしまいがちですが、実際に触ってみるといろいろな角度からその製品が見えてくるものですね。
また、クロームブックの実際の操作感は、別記事の『PCユーザー必見! 60秒でわかる「クロームブック」の使い勝手』をどうぞ。
手前より、Acer C720、ASUS Chromebook C300MA、Dell Chromebook 11
Dell Chromebook 11 [Dell 日本]
ASUS Chromebook C300MA [ASUS]
Chromebook C720 [Acer]