皆さん、今日もおは用語ー!
ウェブサービスの新規ユーザー登録をするときに、なんだかグニャグニャに変形した文字を見せられて困惑...多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
このヘンテコな文字列、実は人間とボット(自動プログラム)を判別するために使われている『CAPTCHA(キャプチャ)』という画像認証の仕組みなのです。
今朝はこのCAPTCHAについて解説していきましょう。
CAPTCHAが誕生した いきさつ
フリーメールでのメールアドレス発行や、ネットの書き込みをプログラムで自動化(ボット)し、悪用する手口の防止を目的に作られた画像認証の仕組みがCAPTCHAです。
コンピュータが機械的に読み取るのは難しく、かつ人間には判別できる記号として、歪んだりノイズの乗った文字が使われます。
CAPTCHAによってボットからのアクセスを遮断することで、スパムメール送信用にメールアドレスを大量に取得されたり、ウェブページにスパムや荒らし目的の書き込みが大量に投稿されるといった問題を回避するのに利用されているのですね。
CAPTCHAの進化と問題点
しかし、コンピュータの性能や、画像を認識する精度が向上するにつれ、より複雑に変形した文字画像でなければCAPTCHAが破られてしまう、という問題が浮上しました。
たとえばGoogleアカウント(Gmail)の登録では、最近は上のように写真のなかからテキスト文字列を見つける形式のCAPTCHAが採用されたりもしています。
現在ではより極端に変形した画像や、文字ではない画像(例: 動物の群れから猫の頭数を答える等)が使われるようになるなど複雑化の一途をたどっていて、すでに人間にも判別できないものになってしまったケースも多々見受けられます。
人間であるかどうかを判別するための画像認証が、人間に解読できない複雑なものになってしまうというのも本末転倒ですよね。今後の前向きな発展を望みたいところ。
それはさておき、今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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