これが21世紀の非行なのでしょうか。
フィッシングサイトを作成した14~17歳の少年・少女ら11人が、不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検されました。さらに、13歳の少年3人が、児童相談所に通告されています。産経ニュースが伝えていました。
少年らは「LINE」の公式サイトに似せた、ニセのサイト(フィッシングサイト)を作成。「快適なLINE環境を作る」などと嘘をついてユーザーにパスワードとIDを入力させ、個人情報を不正に取得しました。
少年らは10都県に別々に住んでいて、面識はなかったとのことです。また、少年らはいずれも、容疑を認めています。
「サイバー不良」現る
これは、なかなかに興味深い事件です。まだ18歳にも満たない少年らが、ネット犯罪に手を染めたというのですから。
ネットの世界で非行に走る、まさに「サイバー不良」といったところでしょうか。
また、少年らは10都県に別々に住んでいたということですので、おそらくネット上で知り合ったのだと思われます。さまざまな点で、サイバーな少年犯罪だと感じました。
少年らが普段、どのような素行だったのかは分かりませんが、案外普通だったりおとなしいタイプだったのかもしれません。少なくとも、ネットに関する知識は、一定以上あったはずです。
これからは現実世界で威勢の良いタイプよりも、ネットの世界で個人情報や金銭をだまし取れるような子が友達から恐れられるようになっていくのかもしれません。「サイバー番長」の誕生も、そう遠くなさそうです。
フィッシングサイト開設の疑いで少年ら11人書類送検 埼玉[産経ニュース]
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