日常的にやってしまっている行動があったら、要注意ですよ。
マーケティングの実務家による国際組織「MCEI」が、「大の大人のビジネスマンのスマホ依存症」についての調査を実施しました。プレスリリースが発表されています。
「スマホ依存症」といえば、多くの場合は若年層、特に学生の問題として取り上げられます。今回のように、大人を対象としたものは珍しいですね。
本調査は160人を対象に、スマホ依存の疑いのある行動をとっていないかを調べました。普段の何気ない行動が、実は「スマホ依存」に認定されてしまうということです。
具体的には、以下に当てはまる人は、特に「スマホ依存」の危険性が高いようですよ。
・トイレの中にもスマホを持っていく
・スマホを握ったまま眠ってしまうことがある
・財布を忘れていても、スマホだけを持っていることがある
・着信していないのに、スマホが振動した錯覚に陥る
(ここで言う「スマホ」には、携帯、タブレットPC、PHS 等も含まれる)
いかがででしょうか、「トイレの中にもスマホを持っていく」あたりは、やってしまっている方も多いのでは。
筆者は、最後の「着信していないのに、スマホが振動した錯覚に陥る」だけ、当てはまりました。ここ最近は感じなくなりましたが。
その他にも、以下の項目に一つでも当てはまると、「依存症予備軍」となります。
・友達と一緒にいてもずっとスマホを見ている
・会議や宴会中などでもSNS が気になり、スマホを見てしまう
・もしSNSがなかったら、人間関係がなくなると感じる
・SNS に書き込むネタを作るために行動することがある
・自転車に乗りながらスマホを見ている
・TPO に関わらず、無意識にタッチパネルを触っている
このぐらいなら、一つは当てはまってしまうという方も多そうですね。スマホ依存予備軍の人は、意外とビジネスマンにも多いのかもしれません。
これらを基にMCEIがとったアンケートの結果、以下のようになりました。
最も多いのが「依存症予備軍」の67%、ついで「軽症」の22%です。実に9割近い人が、スマホ依存症予備軍以上に当てはまってしまっています。
ただし、「重症」の人はわずか1%で、最も深刻な「依存症」に当てはまる人はいなかったようです。MCEIでは、これだけモバイル機器が普及している現代社会において、この結果は仕方のないところもあると評しています。
また、このアンケートはマーケター(マーケティング戦略立案者)を対象としているため、一般を対象としたものとはやや異なった結果となっているかもしれません。
若い人だけの問題だと思われていた「スマホ依存症」ですが、意外と大人にも無縁の話ではないようです。みなさんも、使いすぎには十分ご注意を。
プレスリリース[MCEI東京支部]
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