チョウの目線でより自由に!

model: イト

今回は、ナナメ上からの構図で撮るチョウの目線。前回のカモメの目線で水平写真が基本と説きましたが、写真にルールなどありません。本来は、自由に撮るべきものなのです。では、チョウの目線がもたらす構図の意味とは？

ヒラヒラと優雅に舞うチョウ、ナナメ上に舞い上がり、羽根を丸く筒状に閉じて中に風を通しながら自由落下して、再び羽根を広げることを繰り返して、舞い続けるそうです。そんな不思議な飛び方をすることで外敵も避けているのでしょう。

チョウの目線は、構図の不安定さを逆手にとって、他のアンバランスさを打ち消す撮り方といえます。

動きのあるものをとらえる時にも遠近感が出るので、向かって行く方向が分かりやすいことと、構図がナナメのおかげでブレていても格好がつく撮り方です。

なぜかエモーショナルに感じとれるチョウの目線は、四角いフレームから撮る者の発想を解き放つ構図なのかもしれません。

撮影のコツは角度を付けているのが印象に残らないようにすることです。狙った被写体が動いていた方がナナメ上方のアングルを見る者に意識させないで済みます。日々のスナップの中で、この一見、大胆な構図、チョウの目線も取り入れていけば、きっと表現の幅が拡がるハズ！

では、また次週をお楽しみに!
Have A Nice Shot!