みなさん、おは用語!
「コンピュータ」と聞くとパソコンのようなものを連想しがちですが、スマホやタブレットもコンピュータの一種です。
これらのコンピュータにとって欠かせない部品が、データの計算や処理を行う『プロセッサ』。今朝はこれがどんなものなのかを見ていきましょう。
プロセッサの役割と速さの単位
CPUやMPUと呼ばれることもある『プロセッサ』は、スマホ本体やアプリを動かすために莫大な計算をこなす「頭脳」の役割を果たします。
小さなチップ状の電子部品としてコンピュータに組み込まれていて、メインメモリとの間でデータのやりとりをしながら、さまざまな処理をしています。
プロセッサが計算をこなす速さはクロック周波数で表され、単位はヘルツ(Hz)です。
最近のスマホ用プロセッサには2GHz(毎秒20億)クラスの高速で動作するものがあり、パソコンに近いほど性能が高くなってきました。
プロセッサ内部で演算を行う部分である『コア』の数を増やすことでも、高速化が可能です。コアもかつてはシングル(1つ)でしたが、今はデュアル(2つ)、クアッド(4つ)と倍々で増えています。脳を2つ、4つと増やしていくイメージですね。
なお、現在のスマホのプロセッサは1つのチップに複数の機能を持たせる『SoC』(システム・オン・ア・チップ)として設計されるのが主流です。こうすることで、機能のわりにチップを小さく、安価にすることができました。
スマホの代表的なプロセッサ
前出したA8チップはiOS端末のみに採用、一方のAndroidスマホでは米クアルコム社のスナップドラゴン(Snapdragon)プロセッサなどが代表的なものになります。
そうそう、最新のスナップドラゴンはグーグルの『ネクサス6』にも搭載されていますね。クアッドコア(演算コアが4つ)でクロック周波数が2.7GHzと、かなりハイスペックであることが読み取れます。
ちなみにスペック表にある『GPU』というのは、グラフィック(画像)処理を専門に扱うプロセッサのこと。これもあわせて覚えておきましょう。
それでは皆さん、今日も一日スマートに! いってらっしゃい!
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