消費者庁調べ(平成25年4月)によると、ソーシャルゲームで課金しすぎてしまった相談者の内訳は、30代が33.2%と一番多いが、10代以下も21.6%と高い割合を占めている。
可処分所得の高い30代のユーザーが使い込んでしまうのは納得できる。では、クレジットカードを持たない子どもが、なぜスマホゲームやソーシャルゲームで課金できてしまうのだろうか。
コンビニで買える「WebMoney」
コンビニの入り口に、さまざまなカードが並んでいるのを見たことがあるだろう。たとえば電子マネーカード「WebMoney」は、コンビニで手軽に買うことができる。年齢制限もなく、未成年でも身分証明書などなしに入手できるのだ。
他にも、iTunesカード、LINEプリペイドカード、Amebaプリペイドカード、モバコインカード、GREEプリペイドカードなど、ゲームに課金できるプリペイドカードが多数販売されている。
このカードさえあれば課金できるため、スマホゲームやソーシャルゲーム依存者は、お小遣いが入ったらすぐにこのようなカードを購入し課金している。「(スマホゲームで)ランチ代も使い込んでしまったため、とても苦しい」という男子高生の話を聞いたこともある。
親のクレジットカードで使い込む例も
自制が効かなくなると、親のクレジットカードを使い込む子どもも現れる。パスワードを家族も見る場所に貼っておいたり、子どもが推測できるパスワードを利用するなど、管理が甘いユーザーは多い。管理が甘いと誘惑に駆られる子どもも出てきてしまうので、注意が必要だ。
また、パケット定額制にしていると、子どもがどんなサービスをどれくらい利用しているのかに関心が回らなくなる保護者は多い。スマホの月額料金で支払う課金システムで、子どもがゲームにお金をつぎ込んでしまう前に、日頃から利用について話し合い、子どもの利用状況を知っておくべきだろう。