今朝は、「ちかごろよく聞くようになったけど、けっきょく何なんだろう?」なんて話題にのぼることもある『クラウド(クラウドコンピューティング)』という言葉について考えてみます。
実ははっきりした定義がない、雲をつかむような(クラウドだけに)言葉なのですが、おおまかな輪郭について触れていきますね。
「ネットでいろんなことができるようになったね」
数年前と比べても、インターネット上では端末にソフトをインストールする必要のないウェブアプリなどがたくさん登場しましたし、写真や書類といった個人的なデータを、PCのハードディスクでなくネットワーク上に保存することも普通になってきましたね。
こうして自分の端末とネットワークやサーバーとの境界線が曖昧になった結果、「ネットにつながっていればどこからでも必要な情報やサービスにアクセスできる」というコンピューターの利用スタイルが『クラウドコンピューティング』のおおまかな概要だと思っていいでしょう。
もともとコンピューターやネットワークの専門家が、ネットワークを図であらわすのに「雲形の図形」を用いることが多かったことも『クラウド(雲)』と呼ばれる由来のひとつ、なんて話もありますが、一般ユーザーの立場では
いろいろできるように進化したインターネットを、ひとまとめにクラウドって呼んじゃう
くらいの認識でも良いように思えます。思えば昔は、似たような言葉として『ユビキタス』なんていうものがありましたね。
クラウド時代の問題点って?
言葉の定義については「なんとなく」でも良いのですが、実際に利用していて「クラウド時代だからこそ注意しなければならないこと」はしっかり知っておきたいところ。特に、個人のデータが自分の手元ではなく、ネット上のサーバーに保存されるようになると、不正アクセスによる漏洩の心配が大きくなります。
記憶に新しいところではアップルのクラウドサービス『iCloud』から女性スターのヌード写真が大量流出したなんて大事件もありました。パスワードを強固なものにする、複数のサービスで使い回さない、といった自衛策を心がけましょう。
どこにいてもネットワークにつながっていれば便利な機能が使える。その反面、われわれユーザーの側でもセキュリティに細心の注意を払う必要がある。それがクラウド時代の処世術といえそうです。
それでは皆さん、クラウドのセキュリティにも気をつけつつ、今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!