東京ドームシティの宇宙ミュージアム『TeNQ』といえば、地球や惑星を見下ろす視点の全く新しい映像ショーなどエンタメ要素から、東京大学総合研究博物館の研究室の分室となる本物の宇宙研究施設まで、宇宙とテクノロジーの最先端も体感できる話題の新スポット。
7月にオープンして以来、連日大盛況というTeNQの秘密を探るべく、TABROID編集部では実際に体験取材をしてきましたよ!
全9エリアから成る宇宙エンタテインメント施設
TeNQは、9つのエリアを順番に体験することで宇宙を身近に楽しめるというエンタテインメント・ミュージアム。各エリアを体験する流れそのものが、ひとつのストーリーのもとに構成されているといいます。
薄暗闇の「トンネル0(ゼロ)」を抜け、古代から現代までの人々の宇宙観を表現したプロジェクションマッピング「はじまりの部屋」でいきなり度肝を抜かれた後、圧巻の映像ショーの「シアター宙(ソラ)」。見上げることが当然だったプラネタリウムと違い「地球や惑星を見下ろす」という視点を与えてくれる、全く新しい映像体験です。
直径11メートルの円形スクリーンに12台のプロジェクターが投影する映像のクリアさは、なんと4K×4K(フルハイビジョンの8倍)という超高解像度!。
実際に体感すると、あまりのスケールに浮遊感さえ感じるほど。映像の一部にはISS(国際宇宙ステーション)で撮影された画像も使用するなど、「本物」へのこだわりにも注目です。
サイエンスエリアには本物の研究室を設置!
TeNQの「本気」が伝わってくるのが、展示エリア『サイエンス』。その展示の充実ぶりもさることながら、なんと東京大学総合研究博物館による研究室の分室が設置されています。宇宙好きや子ども達が宇宙への理解を深めている、そんな目の前で宇宙に関する最先端の研究が行われているのです。
しかも研究室前のディスプレイには、これから研究される最新映像のデータが表示されているので、もしかすると世界の研究者よりも早く「世紀の大発見」を見つけてしまう来場者があらわれるかも...?
展示の数々は知的好奇心を刺激するものばかり。月や火星、小惑星イトカワといった天体に立つことができたり、壁面いっぱいに書かれた豊富な情報をじっくり読み込むこともできます。来場者が自分の興味レベルに合わせて楽しめるように工夫されているので、宇宙好きからファミリー、カップルでのデートまで幅広く使えそう(残念ながら4歳未満は入館不可)。
そして、実際に自分の手で触れられる本物の火星隕石まで展示されています。これは絶対に触っておきたい!
遊びながら宇宙がわかって、キッズも大満足
子ども達にも大人気なのが、遊びながら宇宙を想像できる「イマジネーション」エリア。ゲームのような参加型の遊びコンテンツがたくさん用意されていますよ。
遊びだけでなく、休憩スペースなどにも宇宙を体感できる仕掛け作りがされていて、自然と新たな発見に出会えます。
いちど体験したら、何度でも行きたくなる!
場内のあちこちには、隠れミッキーならぬ「隠れ宇宙人」がいたり、細かい所まで非常によく作り込まれていますね。
最後の最後まで驚きが隠されているので、新たな発見を求めて何度でも訪れたくなりますよ。たとえば上の動画は出口付近の床ですが、歩くと月に降り立った宇宙飛行士の足跡が投影される仕組み。ときどきプレミアムバージョンとしてウサギの足跡に変化することも...?
毎回70名ずつご案内する日時指定制となっているため、待ち時間や混雑に悩まされずスムーズに楽しめるのもTenQのいい所。しかし一方で当日券が売り切れてしまうことも多いため、「インターネットでの事前予約がオススメです」との担当者の方からのコメントもいただいています。
「夏の終わりにもうひとつ思い出を作りたい」という人にはピッタリ。まだまだ話題性抜群のTeNQで、新しい角度から宇宙の神秘を再発見してみませんか。
宇宙ミュージアム『TeNQ(テンキュー)』 [東京ドームシティ]
(ワタナベダイスケ)