あなたの会社では、認められていますか。
皆さん、「BYOD」という言葉をご存知でしょうか。「Bring Your Own Device」の略で、読み方はそのまま「ビーワイオーディー」となります。
これは、私物の携帯用機器(スマホ、タブレット、ノートパソコンなど)を業務持ち込みや、使用をするという意味。たとえば、自分で買ったノートパソコンを仕事場に持って行き、仕事場のインターネットに接続して使用すれば「BYOD」をしていることになります。
少しずつ認知されてきつつあるこの手法ですが、一体どんなメリットとデメリットが有るのでしょうか。簡単にご説明いたします。
BYODのメリット
BYODのメリットは、主に2つあります。
慣れた環境で仕事ができる
1つ目のメリットとして、従業員が慣れた環境で仕事をできるという点が挙げられます。ふだんから使っている機器ですので、やりやすいのは間違いないでしょう。
筆者も仕事場のパソコンは、できるだけ私物のパソコンの環境に近づけるように設定しています。それでも、キーボードなど、どうしようもない部分も少なくありません。
ガジェットの選択にこだわりを持っている人ほど、「BYOD」をしたいという思いは強いはずです。
経費削減
企業側としては、従業員用に新しい機器を購入する経費を節約できるというメリットが有ります。パソコンやスマホは、決して安いものではありませんからね。
BYODのデメリット
このように、従業員と企業の双方にメリットがある「BYOD」なのですが、いいことばかりでもありません。最大のデメリットは、情報漏えいの可能性が高まるという点です。
従業員それぞれが好きな環境と機器を使用するため、ウィルス対策などを統一することが難しくなります。さらに、機密情報の入った機器を持って通勤することになるため、盗難や紛失の可能性も高まるでしょう。
こういったところから情報漏えいのリスクが高まり、従業員にとって不安の種となっています。セキュリティー情報サイトのSecurity NEXTによれば、6割の従業員が懸念を抱いていると回答していました。
そのため、「BYOD」を許可しているかどうかは、企業によってまちまちです。読者の皆さんの中でも、許可されている方とされていない方がいらっしゃるかと思います。
一長一短ある手法ではありますが、うまく運用できれば高効率なことは間違いありません。安心して「BYOD」ができるようなシステムが、開発されるといいですね。
[via Wikipedia,IT用語辞典]
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(コンタケ)