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【実録サイバー犯罪】台湾から来た招かれざる客。Facebook時限広告詐欺事件 (前編)

2014/08/16 19:00 投稿

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ある日突然、数十万円ものカード請求が来たらどうしますか?

ブシロードやNHN Japanなどの役員を歴任された経歴を持つメディアコンテンツ研究家、黒川文雄さんは、2014年7月にFacebook時限広告詐欺に遭ってしまいました。

職業柄、ITに関するセキュリティ意識が人一倍ある黒川さんのような方でさえ被害に遭ったという事実は、サイバー犯罪は誰にとっても決して他人ごとではないということを、あらためて認識させます。

本稿ではご本人の許可をいただき、事件の経緯と被害総額3800ドル(約37万円)を取り戻すために、黒川さんが起こしたアクションを追っていきます。

不吉な予兆

事件が発覚したのは、7月末のことでした。しかし、6月の後半からすでに嫌な兆候はあったといいます。

具体的には、不審なURLのみが記入されたエントリが、黒川さんの使っているLivedoorブログに掲載されていたこと、あまり使っていないメールアカウントから50通ほど、同じく不審なURLを記載したメールが知人たちに勝手に送られていたそうです。当然ご本人には覚えがないことです。

発覚するたびに個別にパスワードなどを変更して対応されていましたが、今度は別のサービスにアクセスされるということが起きていました。おそらくリスト型アカウント攻撃を受けていたものと思われます。


突然届いた高額請求

事件が発覚したのは、7月17日のことでした。Facebookのセキュリティ担当者から、「何者かが台湾からあなたのFacebookにアクセスをしているので、アカウントの安全性を確認して欲しい」というメールが来ました。

すぐに黒川さんは案内された手続きに従ってログインをし直し、不審点がないかを確認しましたが、一見して異常は無かったようです。とはいえ、気味が悪いのでパスワードを変更しました。ここでFacebook不正アクセスの件も、解決したかのように見えましたが、実際はそれが全ての悪夢の始まりだったのです。

不正アクセスの形跡を見つけたのは、2週間後の7月31日のこと。黒川さんはFacebookから料金請求のメールを受信しました。その額751ドル(7万5000円)。身に覚えの無い高額請求に、血の気が引いたそうです。

黒川さんに身に何が起きたのでしょうか? そして、どのようにしてこの事態を切り抜けたのでしょうか? 続きは後編でお伝えいたします。


※後編へ続く

(高橋ミレイ)

 

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