6歳で父親を亡くした息子が、古いゲームの中で在りし日の父親に再会した...なんて不思議なようでいて、もしかすると我々の身近にも起こり得るかもしれない、そんな話です。
YouTubeにアカウントを持つユーザーの『00WARTHERAPY00』氏によると、彼は古いXBOXのレースゲーム『ラリースポーツ チャレンジ』のデータに亡き父親の足跡を発見したのだそう。
参考動画: 『ラリースポーツ チャレンジ』でゴーストカーと並走する様子(YouTubeより、Rally Sport Challenge)
はたしてどんなエピソードなのか、続きは彼の一人称文体でお読みください。
「そのXBOXは父が買ってきたもので、そのとき僕は4歳でした。それから僕が6歳になり、父が亡くなるまでの間、僕らはそれでたくさんのゲームを遊んだものです」「父が亡くなってからの10年間、僕はそのXBOXに触れずにいましたが、あるとき起動してみて気付いたんです。父が死の間際まで遊んでいたラリースポーツ チャレンジのデータには、文字通り父の『ゴースト』が眠っていたことに」
「このゲームでのファステストラップ(最速記録)はゴーストドライバーとしてゲーム中に保存されるんです。つまり父の最速プレイの記録がそこにあったというわけ。それからは父のゴーストに勝つために何度もこのゲームをプレイしたのさ。そして僕はついにゴーストを追い抜いた」
10年の時を隔てながらも、父の背中を追いかけ...そして追い抜いた彼。そこで取った行動は...?
「でも僕は、ゴールラインの直前で車をストップさせたんだよ。なぜかって? 最速記録を塗り替えて、父のデータを上書き(消去)してしまうことはできなかったからさ」
愛する父の喪失を埋めるものではないにしろ、彼のゲーム機のなかではまだ、父の残したデータが走り続けているのだといいます。
Teenage son discovers his deceased father's ghost car in Xbox rally game | Motoramic [Yahoo Autos]
(ワタナベダイスケ)