警察庁がまとめた犯罪統計(暫定値)によると、インターネットオークションでの詐欺事件が急増しているそうです。中日新聞の記事によります。
これには、スマホの普及により、オークションのユーザーが増えたことが背景にあります。今では多くのオークションサイトがスマホに対応しており、手軽に使えるようになったことが大きいでしょう。
では具体的に、どのような手口があるのでしょうか。いくつか、代表的な例をご紹介いたしましょう。
偽ブランド
製造コストが抑えられるため、特にアパレル系に多い詐欺です。人気のあるブランドは、必ずといっていいほど偽ブランドが作られますよ。
「製造工場から直接買いつけたため格安」などと書かれているものは、まず怪しいと思ってよいでしょう。また、新品なのに、他のECサイトと比べて極端に安い場合も偽物という場合があります。ただし、こういった場合は個人が引っ越し前などに荷物を減らしたくて安く出しているケースもあります。
商品写真だけで見分けるのは、それなりの情報とコツが必要です。
偽ブランドの見分け方
見分け方はいろいろありますが、今回は初心者でも簡単に偽物を見分けられる方法をいくつかご紹介します。
まずは、「ブランド名 偽物(コピー)」といった言葉で検索してみてください。類似したものが出てきた場合、疑ってかかったほうがよいでしょう。
また、アパレルの場合はブランドタグの写真を見せてもらい、日本の正規代理店の名前が入っているかを確かめます。正規代理店からのもので、買った場所も明記されていれば、ほぼ大丈夫です。
また、出品物に、保証書やギャランティーカードがついているかも重要なポイントとなりますよ。
ナイジェリア詐欺
ヤフーオークションに、家電などを出品した時によくある詐欺です。以下のサイトに概要がまとめられていましたので、ぜひご覧ください。
簡単に言うと、「ナイジェリアの友人にこの品物を送りたいから、今出品している以上の高額で売ってくれ」といったメールがきて、言葉巧みに出品物をだまし取られてしまうというものです。
対策は、一切相手にしないこと。出品以上の価格で買い取ってくれる人なんて、いないと思いましょう。
価格吊り上げ
自分で出品した商品を、自分の別アカウントで入札して価格を釣り上げていくという手法です。基本的に、どのオークションサイトでも規約で禁止されている行為です。
オークションは、終了間際になるとヒートアップしやすいもの。「もう少し入れれば自分が落札できるかも!」という、人の心理をついたやり口です。
対策としては、「これ以上の額は出さない」という、予算を前もって決めておくことです。また、出品者の情報に何か怪しい点がないか、前もって確認しておく習慣をつけておくとよいでしょう。
悪質と思われる場合は、運営に通報してしまうのも手です。ただし、ある程度の確信がもてる段階になってからの方が良いです。
以上、ネットオークション詐欺の手口と、対策でした。ネットオークションは、詐欺をする人間も多い場所であると、よく心にとどめて利用するようにしたいですね。
(コンタケ)