ドコモ、ソフトバンクに続いてauも音声通話定額の新料金プランを発表し、あまりにも横並びのお値段にびっくりした人もいるでしょう。スマホの場合、各キャリアとも定額の音声通話は一律2700円/月。開始時期は次のようになっています。
・NTTドコモ『カケホーダイプラン』
=6月1日より、すでに提供中
・ソフトバンク『通話し放題』
=7月1日より(同時にデータ新プラン『ネットし放題』開始)
・au『カケホとデジラ』(通話+データ定額)
=8月13日より受付・サービス開始
スマホユーザーが音声定額とデータ通信定額、両方を新プランに切り替えた際、いったい月々の支払いはどのくらいになるのかをチェックしてみましょう。まず、ユーザーが毎月固定額で支払う料金は以下のように計算できます。
定額通話(2700円)+ネット接続サービス(300円)+データ通信料金
ここで注目したいのが「データ通信料金」。3キャリアが最も安価に提供するのが1ヶ月あたり2GBを上限とするプランで、こちらも足並みをそろえたかのように月額3500円均一。つまり通話・データ通信とも定額のプランに加入した場合、
月額料金の最低ラインは
となるわけです。
ただしスマホを常用する多くのユーザーは2GBでは足りないので、その上の5GB/月(5000円)プランを選択することになると思われます。そうすると上の計算式に当てはめるなら8000円(税込8640円)。
...これを高いと見るか、通話込みなら安いと見るか...。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。音声通話定額時代の最適プランを見つけるポイントは、ズバリ「自分が月々に使うデータ通信量を把握する」こと。現在契約しているプランがすぐになくなるわけではありませんが、ベスト料金プランを見つけるための秘訣を一緒に考えてみましょう。
自分が月々に使っているデータ通信量を知る
通話定額時代にスマホを使っていく上で、今まで以上に重要なのが自分のデータ通信量を把握すること。
Android端末なら「設定」から「使用累計」をチェックすることでデータ使用量を確認できます。iPhoneなどの場合には端末から直接確認できませんので、ブラウザからキャリアのサポートページを開いて確認しましょう。
また、通信量を測定してくれる下記のようなアプリを使うのも有効です。
My Data Manager:Wi-Fiをチェックするとスマホの裏側までよくわかる。通信量を分かりやすく表示『マイ データ マネージャー』
自分のデータ使用量に最適なプランを見つける
毎月だいたいどの程度のデータ通信をしているかわかったら、それに合ったプランを選びます。全てのキャリアが提供しているのが、上限2GB(3500円)と上限5GB(5000円)。それに加えて各社とも細かな上限のパックが用意されています。
ドコモ、ソフトバンク:
2GB(3500円)/5GB(5000円)/10GB(9500円)/15GB(12500円)/20GB(16000円)/30GB(22500円)
au:
2GB(3500円)/3GB(4200円)/5GB(5000円)/8GB(6800円)/10GB(8000円)/13GB(9800円)
特徴としてはドコモとソフトバンクは大データ向けパックが多く、auは小データに寄せた構成になっていますね。
いずれのキャリアを使っていても、月々の通信量が2GBを超えないユーザーならば2GB(3500円)のパックで即決。それ以上であれば使う量に合わせたプランを選びます。場合によっては追加のデータ通信を購入する前提で見積もることもあるかもしれません(ドコモ・ソフトバンクでの3GBなど)。
上の一覧で見ると、一般的な利用(2GB強〜7、8GB程度)ではau有利に見えますが、ここで取り上げているのはあくまで「キャリアの基本的な料金プラン表だけを元に比較したもの」なので注意。また、auは音声通話とデータ通信双方の定額プランに加入する必要があり、どちらか片方という契約はできないのにも注目です。
ここに長期契約、家族の割引や、データの翌月繰り越し・通信量の増量キャンペーンといった各キャリアの提供する特典を加味して、自分にとってベストな料金プランを見つけてみてくださいね。
新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」 [NTTドコモ]
auの新料金「カケホとデジラ」 [KDDI株式会社]
スマホ時代の新料金プラン「スマ放題」 [ソフトバンク]
(ワタナベダイスケ)