アップルの表計算アプリといえば『Numbers(ナンバーズ)』。どうも事務用品然としたルックスのExcelやGoogleスプレッドシートと比較すると、とても見た目がスタイリッシュなのが特徴です。
もちろん実用性も充分に高いアプリなので、ここからは簡単に基本機能をご案内していきましょう。
レイアウト自在「フリーフォームキャンバス」
まず、ナンバーズではひとつのシート上に複数の表やグラフ、さらには画像や動画を貼付けることができます。
上のように、アプリに内蔵されているテンプレートでも画像やグラフを自由に配置できるのがよくわかりますね。「個人財務」「パーソナル」「ビジネス」「教育」といった多数のテンプレートを元に自分なりのアレンジを加えれば、美しい表計算シートを誰でも簡単に作れます。
250以上の「強力な関数」が使える
当然ながらナンバーズでも、表計算アプリの肝である関数を扱うことが可能です。
セル内に入力する値は「日時」や「関数」などを入力バー左のボタンで切り替え、キーボードにある『fx』(関数ボタン)から関数を呼び出せるようになっています。
PCのExcelのような本格的な表計算ソフトと比べても遜色ない豊富な関数が、iPhoneでも使えるのは便利ですね。
見やすい「インタラクティブグラフ」
美しい2D、3Dのグラフを作成できるのもナンバーズの特徴。さらに動きのあるグラフである『インタラクティブグラフ』も作れます。
インタラクティブグラフとは、グラフ下部のボタンやスライダーを動かすことで、時系列などでのデータの変化をアニメーション表現できる便利なグラフ。見た目にも派手ですし、データの移り変わりがググッとわかりやすくなりますよ。
メールやiCloudでシートを「共有」
作成したシートのデータは自動でアップルのサーバー(iCloud)に保存され、同じApple IDが登録されたMacやiPadなどからも開ける仕組みになっています。
また、PCのブラウザから『iCloud.com』というウェブサービスを使ってファイルを編集することもできます。まさにどこでも使える高品質な表計算アプリになっているわけですね。
操作感覚はどうなの?
最後に、しばらく使ってみて感じた操作性について触れておきましょう。機能やできることの多さは同名のMac用アプリケーションに迫る勢いで、スマホアプリとしては高い水準となっています。
しかし一方で、現行のスマホのなかでも画面が小さい部類に属するiPhoneだけに、細かいセルの選択や選択範囲の作成にはかなり苦戦します。またキーボードが画面の半分を埋め尽くしてしまい、思ったように表を作れないこともあります。
こればかりはアプリの仕上がりの良さとは別の問題ですのでどうにもなりませんが、使い勝手の良さに定評のあるアップルだけに、今後小さい画面でも使いやすく改良してくれるのを期待したいところですね。
使用端末:iPhone5(OS:7.1.1 バージョン:2.2.1)
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発売元:Apple/更新日:2014年4月22日/価格:1,000円/対応機種:iOS 7.0 以降
(ワタナベダイスケ)