140304_gflex_top.jpgイロモノ扱いされているのが、もったいない...

先週、TABROID編集部では、auより提供されているLG電子製のスマホ『G Flex』(G フレックス)をお借りできました。曲面ディスプレイを使用し、本体が弓なりに曲がっているのが最大の特徴です。

そんな『G フレックス』を少し使ってみてお送りいたしましたのが、以下のレビューです。


参考:動画の臨場感はガチだった 噂の「曲がってるスマホ」『G Flex』を実際に使ってみた【実機レビュー】


このレビューは届いて初日のファーストインプレッションでしたが、あれからおよそ一週間。しばらく使ってみたところ、やはりかなりよくできた機種であると改めて感じました。

世間的には「曲がっているメリットが分からない」と疑問の声をかけられてしまうことの多い、本機種。確かに、使ってみないことには想像もつきませんよね。

というわけで、本日は実際に使い込んでみてのレビューをお届けしたいと思います。
 


実サイズより小さく使える画面


『G フレックス』は、6インチという大きめのディスプレイを使用したファブレットです。前回お伝えしましたとおり、片手では使えないサイズとなっています。


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6インチは片手では持てない

しかし、なぜか6インチもあるようには見えないのです。以前レビューした『Xperia Ultra』(エクスペリア ウルトラ/レビューはこちら)は、見るからに5インチスマホより大きく見えたのですが。

それもそのはず、よく考えれば、正面から見たら曲がっている分上下幅が減るわけです。


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ちゃんと測ったわけではないですが、実質の上下幅は5.5インチ程度なのではないでしょうか。その割に、画面には6インチ分の情報が表示できるというわけです。

最近の「画面は大きい方がいい、けど大き過ぎてジャマなのはイヤ」という矛盾した要望に対する、一つの解こそが「曲面」なのではないかと思いました。

それに加え、前回のファーストインプレッションでお伝えしました、動画の臨場感や尻ポケへの入れやすさもあります。曲面であることのメリットは、少なくありません。


外で使うのにオススメ


実際より少し小さく見えることのメリットは、これだけではありません。使いっていて感じたのは、屋外、特に人が多い場所で使うときにジャマになりにくいということです

例えば、少し混んだ電車の中で大きめのタブレットを使うと、席に座っているにしても周りの視線が気になりますよね。しかし、本機種は前述のとおり、やや小さめに見えるため、その点の心配が少なくすみます。

6インチのファブレットでありながら、大きめのスマホ程度にしか見えない本機種ならではの強みだと思いました。


基本的な部分もよくできている


基本的な部分である、「サクサクさ」や「バッテリーの持ち時間」「画質」なども全体的に高品質です。さすが、フラッグシップモデル級のスペックをしているなと感じさせられました。

もしもこれが曲がっていない普通のファブレットとして発売されていたとしても、「よくできた機種」という評価はされていただろうなと思います。


早すぎた「曲面スマホ」


ぶっちゃけた話をしますと、最初は「結局曲がっている意味が分かりませんでした(笑)」みたいなネタにしようかと思っていました(本当にすみません)。しかし、使っていく内に、良い点に多数気付かされたというのが正直なところです。

しかし、「曲面であることのメリット」をまだ多くの人が知らないため、避けられてしまった本機種。世に出てくるのが早すぎた、まるでバーチャルボーイのような不運を背負ってしまいました。

もっと曲面ディスプレイがいろんなガジェットに利用されて、「曲面ていいんじゃない?」という風潮ができていれば、正当に評価されたのではないかと思わずにはいられません。

実際に使ってみれば、皆さんも「あれ、意外と良いんじゃない?」となるであろう本機種。筆者的には、十分「アリ」なのではないかというのが、最終的な感想でした。


(コンタケ)

 

RSS情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/03/gflex-review.html