ツイッターのヘビーユーザーじゃなくても、『Tweet ATOK』はオススメできますよ。
ATOKとは、ジャストシステム社製の「日本語入力アプリ」のことです。
PCの世界でも、日本語の変換精度の高さには定評あるATOKなんですが、残念ながらiPhoneではその恩恵にあずかることが出来ません。
その理由については、最後に追記しておきますので、興味のある方は最後まで読んでみてください。
諸事情がありつつ、しかしジャストシステムは、何とかiPhoneユーザーにもATOKの日本語環境を提供すべく、ATOK Pad というメモ帳を作ってくれたりしています。
本アプリは、さらに踏み込んでツイッター専用バージョンということになりますが、大抵の言葉を一発変換してしまう、そのスマートさに加えて、ツイートするのに最適化されたインターフェイス(操作方法)も、なかなか上手い作りですよ。
iPhoneをお使いの方は、上のような誤変換になったときの修正が面倒だってことで、細かく単語ごとに変換するクセがついている方が多いだろうと思います。
しかしATOKは、日本語ワープロ「一太郎」などを作ってきた実績により、正しい日本語を提示してくれる確率が高いので、文節を一気に打っておいて変換するというのが、一般的な使い方になります。
これが、最もキータップ数を減らせて、速い入力方法なんですね。
しかも、カーソルキーを搭載しているので、誤変換があった時にも、修正したい言葉を範囲指定するのが楽になっています。
いやむしろ、いつまでたってもカーソルキーを搭載しないiOSの日本語変換アプリ開発部門を、小一時間問い詰めたいといいますか...
さらには、テンキーの左下に、アットマークとシャープのキーが見えると思います。ツイッターを使うのに欠かせない、これらのキーをここに配置するという正解っぷりが素晴らしいです。
では、濁点や半濁点はどうやって入力するのかと言うと、上の画像のように、日本語を入力し始めると、キーが標準キーと同じになります。
または、右図のように、ATOKオリジナルの「リボルバー入力」を使うこともできます。
すでにフリックを覚えている方は、「いうえお」の各段が、上下左右のどこにあるか覚えていると思いますが、フリックタイプの入力が初めての人でも、リボルバーなら左から順番に「あいうえお」と並んでいるので、直感的に入力できるという利点があるんですね。
肝心のツイッタークライアントとしての機能も、問題なく使いやすいです。
純正アプリと、ほぼ変わらないレイアウトですので、純正アプリを使ってた人なら、乗り換えたのを忘れるレベルでしょう。
使い勝手が評判の、他のツイッタークライアントと同様に、ミュート機能もあります。
これで、見たくないツイートを表示させないようにできますので、ヘビーユーザーをガッカリさせることもありませんよ。(ツイート自体が削除されるわけではないので、web版や標準アプリで見れば、表示されます)
「ATOK Pad」と連携させることもできます。
あるいは、PC(Mac)でATOKを使ってる人は、ATOK Syncで連携することで、ユーザー登録した単語を、変換候補に表示させることもできるようになります。
上の図の「ATOK」>「環境設定」から入ってください。
日本語を入力するという、日本人がスマートフォンを使う時に、最も基本になる部分を改善すると、本当に快適になるんだと実感することができると思いますよ。
是非、皆さんも使ってみてくださいね。
Appleは、iOSに関しては、システムの中心に近い部分には、他社製アプリを認めないという方針を敷いています。
セキュリティを強固にしたり、バグへの対応を簡素化するためにそうしているということですから、それが悪いと言い切れる問題ではないんですが。
そのおかげで、ATOKのように優れた日本語入力アプリも、iPhoneには搭載することができなくなっています。
もっとも、かつてMacにおいて、ATOK由来のエラーなどを経験したことがある古いユーザーなら、それも止むなしという気持ちになるのも分かるところ...
しかし、最近はMacとATOKの相性も悪くないですし、ATOK PadやTweet ATOKが大きなバグを吐くこともない様子なので、Appleの英断にも期待したいところなんですよね。
いやいや、むしろ標準の日本語入力アプリを、さらに改善してもらったんでもいいんですよ、Appleさん。
とにかく、まずはカーソルキーの導入を。今すぐにでも!
使用端末:iPod touch (第4世代)
OS:6.1.3
バージョン:3.9.3
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発売元:JUSTSYSTEMS CORPORATION
更新日:2013.6.21
価格:無料
対応機種:iOS 5.0 以上
(田中宏和)
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